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■2026年5月1日
占い師に声をかけられた。
「アンタの将来の夢を当てて見せよう」
「ほう、面白い」
「幸せになることだね?」
「それじゃあ、曖昧過ぎだろう」
「ぷ、プロ野球選手」
「小学生か」
「お前、さっぱり当たらないな」
「ううう……」
「逆に俺が当てて見せよう。アンタの将来の夢は当たる占い師だな?」
お題・将来の夢当たり
■2026年5月1日
新たに術式を編んだ魔法は、どんな副作用があるか分からない。なので認定官が実験してから、一般使用許可が下りる。
認定官は語る。
「突然爆発するかもしれないからね、障壁魔法は必須だよ」
「そりゃ大変だ」
「その障壁にだけ反応して爆発する魔法もあるのがさ」
「本当に大変だ」
お題・魔法安全認定
■2026年5月1日
偶然発見した、ラジオのアンテナをいつもと同じ方へ向ける。同じ周波数、いつもと同じ時間になると、必ず同じ曲が流れ出す。
こいつを聞いてから寝るのが僕のルーティン。嬉しかった日も、悲しかった日も、いつも同じ曲を流してくれた。
きっと僕がいなくなった後も同じように流れるのだろう。
お題・ラジオ北極星
■2026年5月1日
いきなりn氏が我が家に殴り込んできた。
「こうなったら戦争しかない、ぶん殴ってやる!」
「暴力は良くないよ」
「だが、やられたらやり返すものだろう」
「僕が何をしたんだね」
「アンタだけ成功するからイライラさせられた」
「よし、じゃあ僕から先に君を殴らせてもらおうか」
「暴力反対!」
お題・暴力反対
■2026年5月1日
僕の作るてるてる坊主は晴れてくれない。代わりにバランスが悪いのだろう。よく逆さになる。そして逆さになると、必ず雨を降らせてくるのだ。
「じゃあ作る意味ないじゃん」
と悪友。
「けど、たまにバランス良く作れるんだ。半々くらいの割合で」
「それもう、お祈りするしかないな。てるてる坊主へ」
お題・てるてる坊主
■2026年5月1日
母がもう何十年も前、玄関先に植えた紫陽花。今や繁茂し続け巨大になっている。こんなの花が咲く時期でなければ、単なる草むら。邪魔で仕方ない。今年こそはとノコギリを持って出たら、ご近所さんにバッタリ出会う。
「もうじき季節ねえ。ここの紫陽花は綺麗だから」
……もうちょっと勘弁してやろう。
お題・紫陽花
■2026年5月2日
「うちの洗濯機、固定してなくて動かしたらスイーッと滑るんですわ」
このオチに劇場はシラける。
お笑い芸人は先輩に叱られた。
「笑いを取れよ。何が洗濯機じゃ、汚れを取ってどうする」
「やっぱりアライで滑ったという話じゃ、ワライも滑ってしまいましたね」
「お前とはもうやっとられんわ!」
お題・スベり洗濯機
■2026年5月2日
世界は巨人の死体から出来た。頭蓋は空に、血は海に、肉は大地に、毛は世界樹に。そこへ獣と人が産まれ、繁栄していった。だが何者かが迫り寄る。
?「おい、こんなところに仲間の亡骸があるぞ」
?「哀れな。せめて火葬してやろう」
いま世界に存亡の危機が迫る。
お題・巨人の世界
■2026年5月2日
敵国のスパイを捕らえた。
「秘密を喋ってもらうぞ」
「本当に私は何も知らないんだ!」
「そう言ってられるのも今のうちだ」
と自白剤を打つ。
「共謀者の名前を聞いたけど、ド忘れしちゃって。コントロールにも叱られるから聞き直せないし。どうしよっかなって」
こいつの処理、どうしようかな。
お題・秘密の自白
■2026年5月2日
「俺も将来のために投資することにしてさ」
「おいおい、投資するにしてもリスク分散しろよ。一本に絞ってどうする」
「もちろん、これも将来のため。俺のことだからな、分散なんてしたら、どこに投資したか絶対に忘れる」
「そ、それは将来のリスクに備えてるな!」
お題・リスク分散




