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■2026年4月10日
我が町の消防車は慌てんぼうだ。火事の通報もないのに、いつも出動している。先日だって小火が通報される前から消防車が来て、火を消していた。おかげで消防車が本格的な火事を消したことはない。ああ役立たずの消防車。
「いやそれ、とんでもなく防火に努めているということだからな!?」
お題・うかつな消防車
■2026年4月10日
突然彼女から別れを告げられた。実は前から考えてたの。そう言われても俺の何が悪かったのか思い至らない。
という話を聞いて、私は頭を抱える。実はあの女、他に男ができた。なので自分が悪者にならない言い訳をつけて古い男を振っただけ。
という人だと前から気づけなかったのがあなたの悪さかな。
お題・実は前から
■2026年4月10日
少しばかり先輩だからとツベコベ言いやがって。知恵者気取りかよ。小賢しいアドバイスなんて関係ねえ。バトルなんて、実戦の中で己を研ぎ澄ませるものなんだ!
「だから君はその実戦をやれる体力もないんだって。まずは走り込みで基礎体力くらいは身につけてからにしようよ!?」
お題・実戦主義
■2026年4月10日
入り込んだのは階段の迷宮。平らな場所などどこにもない。上りに下り、果ては天井にも横を向いた階段が複雑に絡み合う。
僕は出口を求めて迷宮を彷徨った。しかし、どこまで行っても当て所ない。もう疲れて歩き飽きたな、と思った瞬間、外に出られた。なるほど僕に起伏がなくなったからか。
お題・階段の迷宮
■2026年4月10日
たぬき仲間でも僕の死んだふりは超一流と言われている。いつもこれで切り抜けてきたんだ。だから人間の土地に入っても平気平気。さて畑から何を盗み食いしようかな。
と突然人間が現れた。
「こらっ!」
きゃあ。僕はこてんと気絶する。
「くそっ、可愛いな」
「仕方ない。そっと森へ戻してやるか」
お題・狸寝入り
■2026年4月10日
夢枕、もしくは神託。人が睡眠時、高次元の何者からかの知らせを受ける現象。これを調査した科学者がいた。そして脳波を計測することにより、人には超常の能力が宿っていたと分かる。画期的な大発見だ。
「どうして調査しようと思いついたのですか?」
「夢枕に立った爺さんが教えてくれて」
お題・夢枕
■2026年4月11日
スパイとして日本に来たことがバレて捕まった。甘い物が好きだからと「和菓子屋あん子」なんて適当な偽名にしたのがまずかったか。逃げる隙はないか?
「貴様の本名は?」
「ご、御座候です」
答えた瞬間、取調室は大判焼だ太鼓まんだと大喧嘩。結果、抜け出せたものの。
名前一つで日本は恐いわね。
お題・偽名あんこ
■2026年4月11日
時は不景気。早めに就活を始めたというのに、なぜか自分だけ内定をもらえない。もう何百社目だろう。今日も今日とて面接だ。
「学生時代に打ち込んだものは何ですか」
就活ノイローゼになりかけていた僕は反射的に答えてしまった。
「就活です」
お題・就活
■2026年4月11日
海賊たちが酒場で噂をしている。どうやら航路に幽霊船が出るらしい。そして船を襲って、海底へ引きずり込むという。
だが恐れ知らずな海賊のこと。
「幽霊船なら前に俺たちが大砲で沈めてやったぜ?」
「だったらアレは幽霊船の幽霊ということか」
お題・幽霊船
■2026年4月11日
兄貴は頭が良い。ただし良すぎて何でも物事をやる前から「どうせ駄目」とすぐ諦めてしまう。
そんな兄貴が吹っ切れた。
「何でもかんでも理解しようとするから駄目なんだ。理解しないでぶつかるぞ!」
と難関校へ挑戦することにしたら
「勉強まで理解できなくなった」
ハハーン。兄貴、実はアホだな?
お題・無知の知




