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突然ですが、娘ができました。2  作者: ほととぎす
第1章の1 中学3年生編 (ストーカー疑惑)
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第2回美少女捜査会議

2回目の脅迫状が届き…

  【要求がきた!】


 それから二日間、私も少しだけ身の回りに気を使っていたものの特に何もなく過ぎた。


そして三日目の朝。


 朝登校し、教科書をしまおうとした私の手に触れたもの。

犯罪の手触りがそこに。(笑)


予想した通り下駄箱ではなくこちらに入れたようだ。

同じ場所には置きたくないものよね、やっぱり。



 一緒に登校した紗奏と美沙に視線を流して、私はトイレへ向かう。


 中の手紙に書かれていた文は・・・


 『要求はチューだ。時間と場所は後で指示する。』


 ぷっ。(笑)

私はその要求を見て思わず吹き出すところだった。

あぶないあぶない、

こんなところで吹き出したりして、変なあだ名なんて付けられたらもう生きていけない。(笑)


 私は二人にLineをしてから教室へ戻った。


 この二日間、後ろの席にいる私は、そっとクラス内の様子を見ていた。紗奏とのことが広がっているのか、ちょっと視線が多い気がする。それと、気になる視線の男子が3人。


今日運よく(?)数学の授業で指されてしまった私は、ちょっとイケナイ事を思いつく。


前へ出て問題を解き、振り向いて席まで帰る間(私の席は5列目の一番後ろだ)、その3人に視線を流す。


 すると、あらあら~?


 ・・・もう思いっきり目をそむける男子が一人。


 私はそれを確認して何食わぬ顔で席に着く。



  【第2回美少女捜査会議】


「アハハハハッッッ、なんか可愛いんですケド。」

文面を見て、紗奏が笑う。

そう、不思議と怖いとか気持ち悪いとかじゃなく、

文面が子供っぽすぎて可愛らしい(笑)


「とりあえず男子確定。」


 私たちは、放課後にいつもの喫茶店で第二回目の捜査会議を開いていた。


「それでね、私もう犯人見つけちゃったかも!」


「 「えっ?」 」


 二人はびっくりした様子で私を見る。


 そして、私は今日の出来事を二人に報告する。


「へぇ・・・やるね、梨桜。」

「それは極めて犯人の可能性が高いぞ、梨桜君」


「だな。

 まぁ、単に梨桜の視線に照れただけかもしれんが。」


「それじゃ、明日はこっちから呼び出しちゃおうか。」

私がそう提案すると、


「OK。じゃぁ明日は早めに集合して、犯人(仮)に接触だ!」


という方針となり、第二回目の捜査会議を終えた。



  【犯人(仮)に告ぐ!】


 翌日、いつもより30分早く登校し、まだほとんど生徒が見えない校舎に入ると、その男子のげた箱に手紙を一通忍ばせる。


そして、私たちはもう小学校の悪ガキのようなテンションで教室へ向かうのでありました。


 今年4月の席順は、窓側から縦に名簿順で、紗奏、美沙、私は窓側から3,4,5列目の最後尾になった。安藤君が転校してきて、ひとつづつずれたのでちょうどこうなってしまったのだ。

ただ、最初の席順は先生の考え方によるところが大きくて、どうなるかは登校するまでわからない。


 真ん中の美沙の席に椅子を寄せて、まだ誰もクラスメイトが来ていない教室で話を始める。


「それにしても、氷見かぁ。一見真面目そうなのにね。」

「紗奏、まだ確定じゃないよ。(笑)」

「そうそう、すべてはこれからだ。(笑)」


「でも、この要求はほんともう(笑)

         小学生かい!(笑)」

紗奏は机の上に乗せられた手紙に向かって盛大に突っ込みを入れる。


「パパ○○やってるなら、チュー位出来るだろ、って思ったのかな?」

「とんだビッチに見られたもんだな、梨桜。(笑)」


「よし!、その路線に変更しますか!(笑)」

「やめて!、私の可愛い梨桜を殺さないで!(笑)」


「 「 「アハハッッ」 」 」


・・・そうして、10分ほどお喋りしていると、ぽつぽつと校庭を歩く生

徒が増え始め、HRが始まる10分前に氷見君が登校して来た。


その顔つきから、もう手紙を読んでるのが見て取れる。


 そしてお昼休み。


私たち3人は、ご飯を食べてから彼を呼び出した場所へ向かう。


今のこの時間ならおそらく誰もいないであろう、体育館裏だ。

といっても、去年私が告られたこともあるここは、よくアニメにあるような暗い雰囲気じゃなく、木のテーブルと長椅子が置いてあり、ちょっとした休憩場所にも使える明るい雰囲気の良いところなのだ。

放課後は、クラブ活動を終えた生徒が良く使っている。


 だから、放課後にここで告白するのは結構勇気が要ったはず。


 ただ、お昼休みにはここでのんびりする子はあまりいない。

体育館で遊ぶか、教室で話すか、あるいは図書室に集まっている。



程なく氷見君がこちらへ歩いてきた。


「なんだよ、用事って。」


彼は言葉だけはちょっと不貞腐れたように、でも明らかにいつもと違う顔つきで、そう言った。


「用事があるのは、氷見君だと思うんだけどな~。」

私は、じっと彼を見つめる。


・・・すると、もう観念したのか、


「ば、バラしてほしくなければ、しろ、今、ここでっ!」


顔を真っ赤にして、そう言う氷見君。

一見おとなしそうに見えて、女子3人を前に堂々と言ってのけるその根性はどこから来るのですか!(笑)


 私は、また変な悪魔に支配されてしまい、ちょっと意地悪になっている。


「何を?」


「チ、チ、チ、チューだよ、チュー、読んだんだろっ!」


(もうっ、君はどこのお子様でちゅか。)


「なんで?」


「な、なんでって、バラされてもいいのかよっ!」


「なにを?」


「え、援助・・・・してることだよっ!」

(援助○○を言い切ることができなかったようだ。)


「それって、この人かな?」

私はそう言って彼にスマホの画像を見せる。


「な、な、な、・・・」


「これ、お父さんだけど。(笑)」


「えっ・・・・・」


「もう。(笑)」


「梨桜、その位にしておいてあげて、もう私が死ぬ。(爆笑)

 S梨桜の破壊力が半端ない。(爆笑)」

紗奏はもう必死に声を殺して笑っている。


「さて、氷見、勘違いとはいえずいぶんな事してくれたじゃん。

 きっちり倍返しだな。これは。」

美沙が言うとちょっと怖い。


氷見君は、勘違いしたことと相まって、とても気まずそうだ。


少しだけその様子を見守り、

少しだけ助け船をだしてあげることにした。


「まぁ、そうだね~、なんか奢ってもらっちゃおっか。

 氷見君、こういうのって『脅迫』っていう立派な犯罪だからね。

 ちゃんと分ってる?」


(コクコクと頷く氷見君)

もうビビりまくっていてちょっと可哀そうになってきた。


「じゃぁ、今日は氷見君更生会ってことで、駅前の喫茶店でね。」


(コクコク)


・・・あれ?なんかこの図って、私が虐めっ子?(汗)


「ていうか梨桜、お茶に誘っちゃ罰というよりご褒美だよ(笑)」


 それから私たちは、少し足早に教室へ戻り何食わぬ顔で午後の授業を受けた。


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