第66章
最初の長距離飛行は、二日後だった。
城塞の外へ飛び、その麓の都市上空を巡った。
都市は黒い砦の足元から斜面へ、段々に広がっている。塔から見たことはあった。暗い屋根、赤い灯、狭い街路、市場、工房、兵舎の中庭、宮殿勤めの家族が住む家々、店、倉庫、外壁、南と西へ延びる街道。だが塔から見下ろすことと、その上を飛ぶことは違う。
今回はラハテンとメヴァルが同行した。
アズガルが譲らなかったのだ。
マルヴェインは都市上空を空けさせた。飛ぶ者は珍しくないとはいえ、予定外の誰かが進路へ入るのは、誰にとっても悪い考えに思えた。当然、難点もある。その日、誰のために全飛行が禁じられたのか、都市の者たちには察しがついた。
シアナは意外なほど早く同意した。
リラも飛んだ。ただし少し低く、やや後方を。背後にいる彼女の存在は、会議中に右側から向けられる視線と同じほど、はっきり感じられた。
東塔から飛び立った。
以前のように固まることなく、縁から足を踏み出した。
人間の記憶は今も高さを理解していたが、もう後ろへ引かなかった。禁じるのではなく、警告する。
それは大きな違いだった。
城塞が背後へ遠ざかる。
そして都市が眼下に開けた。
初めは技術のことを考えていた。高度、速度、左翼、尾、降下角度、教官たちから離れすぎないこと。やがて身体がリズムを掴み、意識が周囲へ広がった。
下から歓声が上がった。
恐慌ではない。むしろ、誰なのか気づいた声が波になった。街路の悪魔たちは足を止め、顔を上げる。指を差す者も、石畳の上でそのまま頭を下げる者も、ただ見つめる者もいた。ある中庭では子供たち――あるいは今も年齢の見分けに自信がない悪魔の少年少女たち――が、石の上を流れる彼の影を追いかけた。鍛冶場では鎚が止まり、市場では天幕が開かれ、兵舎の上では拳が胸甲を叩いた。
これだ。
彼の国。
地図だけではない。宮殿だけでも、諸家と国庫だけでもない。
街路、屋根、煙、店、人々――悪魔だと自分で訂正しかけ、すぐに不要な訂正として捨てた。
生きている者たち。
そう呼ぶ覚悟があるなら、彼の民だ。
城塞下の都市は、人間の祭日の感覚で美しい場所ではなかった。石は暗すぎ、角は鋭すぎる。鉄と炎、狭い階段、アーチが多すぎた。それでも本物だった。人が住み、働いている。玉座のための舞台装置ではない。あらゆる書類、税、守備隊、隧道、書状が意味を持つのは、まさにこの場所のためだった。
彼は中央通りの上を大きく一周した。
低くなりすぎないように。そうすればシアナに殺される。あるいは先に魔力回路を調べられ、それから殺される。
左のラハテンが言った。
「高度を維持してください」
「している」
右のメヴァル。
「群衆の声につられて降下しないように」
彼は笑いそうになった。
降りたかったからだ。
とても。
もっと低く飛び、顔を見たかった。影の君主は黒の城塞へ座っているだけではなく、都市の上を飛ぶのだと知らせたかった。自分の身体と翼で。行列も、玉座も、百人の廷臣もなしに。
だが教官は正しかった。
今日は違う。
今日は長距離飛行だ。
見世物ではない。
一行は外壁の上を回り、兵舎を越え、下門で方向を変え、再び城塞へ向かって上昇した。翼は疲れたが、燃えるほどではない。魔力も安定していた。練兵場への着地は乱れなく、余計な一歩もなかった。
シアナはすでに下で待っていた。
当然だ。
挨拶の代わりに言った。
「南側の経路上に留まることになっていました」
「留まっていた」
「市場側へ逸れました」
「少しだけ」
「予定経路にはありません」
リラが隣へ、柔らかく、ほとんど音もなく着地した。
「でも、都市には好評でした」
シアナは彼女へ破壊的な視線を向けた。
「安全上の根拠にはなりません」
「政治上の根拠です」
「今日は落ちなかった」と彼。
シアナは明らかに反論するつもりで彼を振り返ったが、それでも最後には息を吐いた。
「飛行は良好でした」
「ありがとう」
「ただし次の経路は、もっと正確に合意します」
「もちろん」
「個別の許可なしに高度を下げないこと」
「もちろん」
彼女は目を細めた。
「同意が簡単すぎます」
「都市の上を飛んだあとで機嫌がいい。今のうちに利用しろ」
リラが小さく言った。
「利用しますよ」
実際に利用した。その日の夕方、新しい制限事項の一覧を持ってきた。




