第64章
会議の残りは、各地からの知らせに費やされた。
意外なことに、悪い知らせばかりではなかった。
南部が息を吹き返している。
交易が崩壊しないと最初に理解したのは、南部だった。新たな君主、諸家の特別優遇廃止、関税の再検討という噂を聞き、多くの者が破綻を予想した。隊商は止まり、港は閉じ、諸家は古い権利を巡って食い合い、街道はさらに危険になる、と。
だが、実際には別のことが起きた。
南部の交易家たちは、玉座が新たな徴収で首を絞めるのではなく、商品の流れを妨げていた古い餌場を切り捨てていると理解した。疲弊した地域での減税により、小規模な取引の一部が再び表へ出始めた。最初の監査委員会は厳しいが、動きは予測できた。商人はそれを評価する。慈悲深い不確実さより、不愉快でも明瞭なほうがいい。
シアナは、ほとんど平静に数字を示していた。
ほとんど。
「南部街道の流通量は、先月の同じ期間と比べ、一週間で七パーセント増えました。まだ安定した傾向とは言えませんが、よい兆候です。噂があるにもかかわらず、こちらの港での徴収額も落ちていません。二つの交易同盟が新規則の書面確認を求めています。長期経路を準備しているということです」
彼は数字から目を上げた。
「こちらの港?」
シアナが頷いた。
「影は南岸に二つの港町を持っています。小さいですが、立地はよいです。一つは塩の倉庫へ至る道を押さえ、もう一つは峡谷を抜ける古い街道に繋がっています。重要ではありますが、沿岸部の大半は私たちのものではありません」
マルヴェインが柔らかく付け加えた。
「完全に我々のものだったことは、一度もありません」
リラは地図の線を指でなぞった。
「沿岸の主要都市、大きな埠頭、倉庫、灯台、それらを結ぶ道は、南部交易帯が押さえています」
彼は印のついた帯を見た。
「人間か」
「はい」とリラ。「買収されやすく、用心深く、代金を払い、理由もなく船を沈めない相手なら誰とでも取引する者たちです。それでも人間です」
マルヴェインが微笑んだ。
「非常に実利的な人間たちです。便利であると同時に、信用ならない」
「悪魔は実利もなく信用ならない、と?」
「我々は欠点にも様式を持たせるよう努めています」
シアナは軽く咳払いし、会議を数字へ戻した。
「ですから南部街道の成長は重要ですが、南部全体を支配しているとは考えられません。強くなるのは沿岸全体ではなく、私たちの拠点と、そこへ至る陸路です。交易の主な血流は、今も人間の交易帯を通っています」
「国庫は?」
「まだ立ち直ってはいません。ただ、安定化の可能性は高まりました」
「喜んでいるのか?」
シアナは考えた。
「慎重に喜んでいます」
「お前の喜びには危険制限までつくんだな」
「そうでなければ、ただの愚かさです」
リラが淡々と言った。
「国庫の紋章にできますね」
マルヴェインは皮肉に笑った。
「限定された危険を背景にした慎重な喜び。ヴェイル家は感激するでしょう」
シアナは恥ずかしそうにした。
だが、数字は本当によかった。
まだ兆しにすぎない。ただ、その兆しが少し太くなった。
だからこそ、すでに問題にもなりうる。
「諸家は?」と彼が尋ねる。
マルヴェインの笑みが薄くなった。
「不満を抱く家は多いでしょう。すぐ公言はしません。ただ、南部の施策が定着すれば、商品の一部は別の道を通り始めます。古い仲介人を避け、いつもの倉庫を避け、街道が自領を通るというだけで何十年も金を取ってきた者たちを避けて」
リラも加えた。
「既存の協定内であっても、こちらの港が強くなれば均衡は変わります。人間との間だけでなく、影の内部でも」
「つまり、まだ何も奪っていないのに、商品が便利な道を通る可能性だけで俺たちの罪になる」
「はい」とリラ。
マルヴェインが頭を傾けた。
「交易が正義を憎むことはめったにありません。ですが地主は、正義が自分の門前を通らないことをよく憎みます」
シアナは再び記録へ目を落とした。
「こちらの港を通る経路のほうが安く予測しやすくなれば、まず小商人が移ります。大商人は待つでしょう。古い街道での徴収を失う家々は、新たな秩序が危険だ、違法だ、あるいは前君主の記憶を侮辱すると証明しようとします」
「前君主の記憶は、ずいぶん都合がいいな」
「都合のよい記憶は、正直な記憶より長生きします」とマルヴェイン。
森の君主から返書が届いた。
長くも短くもない手紙だった。見た目は普通の板なのに、葉と雨と古い樹皮の匂いがした。リラは、それが普通だと言った。封印された手紙がどうして雨の匂いを保てるのかは、尋ねないことにした。
エライリン・タエルは、国境、聖なる森、西の通路への相互不干渉について、従来の協定を確認した。さらに、新しい条件が「大地の呼吸」を乱さないなら、影の実験室との希少な試薬の交換を再開する用意があると記していた。
「『大地の呼吸』とは何だ?」
マルヴェインが答えた。
「生態系の均衡か、ドライアドとの古い契約か、森の君主の機嫌でしょう」
リラも加えた。
「時には全部です」
シアナはすでに興味を引かれていた。
「試薬は重要です。深層回路用の安定剤には、森を通じてしか入手できないものがあります」
「なら、返答するか?」
リラが頷く。
「慎重に。感謝と具体性をもって」
「呼吸についての詩はなしで?」
マルヴェインが異議を唱えた。
「少しは詩が必要です」
「お前には墨を与えられないな」
海の君主から届いた手紙は、さらに短かった。
簡潔な同意。
ネレイ・アスタルは港湾協定の存続を認め、通行標識を更新する用意があり、「潮が満ちる前に深みを騒がせる理由はない」としていた。
彼は横目でリラを見た。
「訳すと?」
「同意する。ただし見ている、です」
マルヴェインも加えた。
「そして、いつ話が必要になるかは自分で決める、と念を押しています」
「親切だな」
「海としては、とても」
それまで黙っていたアズガルが、地図の南部を見た。
「海を同盟者として当てにはできない」
「協定が残っていても?」
「協定が残っている時こそです」とマルヴェイン。「海は協定を好みます。潮に合わせて、いつでも解釈を変えられますから」
リラが頷いた。
「天候は変わります。海流も。そして海の政治は、街道よりもそれらに似ています。今日は船を通し、明日は霧が三つの隊商を足止めし、明後日には深みが、対話は時期尚早だと決める」
「つまり、敵ではない」
「はい」とリラ。
「だが友でもない」
「それも、はい」
マルヴェインが微笑んだ。
「海は海です。いつか我々の側についたとしても、婚姻盟約ではなく好天と考えたほうがよいでしょう」
彼は短い手紙をもう一度見た。
「なら、静かに喜ぶ」
「ごく静かに」とリラ。
闇からは返事がなかった。
当然だ。
「普通なのか?」
マルヴェインは両手を広げた。
「闇としては」
リラが言った。
「返書は一週間後かもしれません。一か月後かも。あるいは明日、使節とともに届き、その使節は質問が前君主の時代に出されたものだと主張するかもしれません」
「外交の時間感覚が嫌いになってきた」
「死せる王の暦で日付を書いた死都からの手紙を、まだ受け取っていませんから」とリラ。
「受け取りたくない」
マルヴェインが柔らかく言った。
「受け取ることになります」
彼は聞こえなかったふりをした。
そして問題を深めているのは、光だけだった。
今はまだ、彼の日常を直接には乱していない。
だが地図上では、人間の領地がますます不穏に動いていた。聖騎士団が国境を探り、ベラルの声はさらに大きくなっている。アルヴェルでは、神殿と商人の評議会を早急に開くべきか議論していた。新王のもとにあるエストレンは、あまりにも慎重に沈黙している。小さな騎士団体は、以前より頻繁に影からの防衛を歌い始めた。
光は速くない。
だが執拗だった。
そして森、海、闇とは違い、新たな君主を政治上の変数ではなく、攻撃を必要とする道徳上の必然として扱うほうが都合よかった。
彼は地図を見ながら言った。
「何か考え出すだろう」
マルヴェインが頷いた。
「はい」
「正面からの遠征ではない」
「まだ早いでしょう」
アズガルが言った。
「挑発の可能性が高い」
リラも続けた。
「あるいは捕虜を奪還しようとする」
シアナが小さく言った。
「あるいは国境地域を通じて、新しい税制を攻撃する」
彼はシアナを見た。
「光が減税に反対するのか?」
「あなたの安定に反対するんです。貧しい地域が生活の改善を影の君主と結びつけ始めれば、彼らの説教には都合が悪い」
マルヴェインはゆっくりシアナへ顔を向けた。
「見事な言い方です」
彼女は恥ずかしそうにしたが、引かなかった。
「論理的です」
「だからこそ見事なのですよ」
彼はもう一度、地図全体を見渡した。
南部街道。彼の二つの港。他者である人間の沿岸部。硬貨には微笑み、得になる時には光へ祈る交易帯。まだ起きていない経路変更による将来の損失を、すでに計算できる影の諸家。天候が許す範囲でだけ同意する海。
「なら、貧しい地域を強化する」彼は言った。「監査だけではない。防衛、補給、秩序を見せる。軍の拳ではなく、玉座がそこにいることを示せ」
リラはすでに書いていた。
アズガルが頷く。
マルヴェインは微笑んだ。
シアナは費用について考え込み、その顔からすると、玉座の存在そのものが国庫を食い尽くさない方法をすでに計算し始めていた。
日常の秩序は、まだ保たれている。
光はまだ、その秩序を壊してはいない。
だがすでに地平線の向こうへ立ち、最初の弦へ指を伸ばしていた。




