第58章
着地は、それだけで一つの拷問になった。
それまで彼は、自分はもうそれなりに着地できると思っていた。少し重く、時には余計な一歩が出る。それでも何かを壊すことはない。教官たちは、それを着地とは呼ばないと説明した。
「尊厳を一部保ったまま落下を停止しただけ」らしい。
シアナはその言葉を記録した。
彼は口を歪めた。
「なぜ書く?」
「正確だからです」
「全員、裏切り者だな」
本物の着地を見せたのはメヴァルだった。
彼は練兵場の上、内壁ほどの高さまで上がった。翼を細く畳み、急降下へ入る。
何度も見ているはずのシアナまで緊張した。
メヴァルは速すぎる速度で落ちてきた。
悪魔にしても。
激突する寸前、翼が開いた。背の周りに魔法が細い輪となって光り、尾が身体を整える。速度はほぼ完全に消え、彼はそのまま両脚で立った。
音もなく。
柔らかく。
狙った一点へ。
外套さえ、ほとんど揺れなかった。
端で見ていたグロムが、心から敬意を込めて言った。
「美しい」
彼が完全に同意したのは初めてだった。
ラハテンが言った。
「これが着地です」
彼はメヴァルを見た。
次に上を見た。
それからシアナを見た。
「駄目です」と彼女は先回りした。
「まだ何も言っていない」
「言わなくて結構です」
メヴァルが補足した。
「もっと低いところから始めます」
「遥かに低くです」とシアナ。
遥かに低いところから始めた。
それでも最初の試みは惨憺たるものだった。
最も難しいのは、地面が近づいてくるのに耐えることだ。急降下そのものは、身体があまりにも容易く受け入れた。翼を畳めば速度は急激に増し、風が顔を押し、角に沿って唸る。正確な瞬間に翼を開かなければならない。早すぎれば速度を殺す代わりに筋肉を引き裂き、遅すぎれば自分自身で練兵場を飾る可能性が十分にある。魔法で落下を受け止め、残った速度を悪魔の脚で引き受けるのだ。
最初は両脚で降りたが、そのあと四歩も進み、危うく訓練用の石塊へ衝突しかけた。
二度目は片膝と片手をついた。
三度目は尾をあまりにも強く石床へ叩きつけ、グロムまで代わりに顔をしかめた。
シアナが訓練を終わらせた。
「もう?」
「はい」
「もう少しでわかりそうだ」
「それが危険なんです」
リラも付け加えた。
「『もう少しでわかった』は、完全な無知より高くつくことが多いものです」
彼は反論しなかった。
リラが正しかったからだ。
翌日、また繰り返した。
さらに次の日も。
また、その次も。
着地は生活の一部になった。朝は身体制御、次に魔法、それから飛行、最後に着地。夕方になると、自分は影の君主ではなく、疲労を蓄える方法を解説する教材なのではないかと思うこともあった。
それでも上達はしていた。
まず、脚へ衝撃を与えず速度を落とせるようになった。
次に、余計な一歩を踏まず着地できるようになった。
それから、選んだ陣の中へ降りられるようになった。
続いて、短い急降下のあとにも同じことができた。
だがメヴァルの何気なさは、今も不可能に思えた。
動作はできる。安全にも。正しくも。
だが、あのようにはできない。
「高みから落ち、地面の直前で浮かび上がり、ただ立つ」ことは。
力では手に入らない何かが、そこにはあった。技術ですらない。空気への信頼。翼への、魔法への、身体への、その瞬間への信頼。
ある夕方、また一度試したあと、彼は練兵場の端へ腰を下ろし、メヴァルがもう一度着地を実演するのを眺めた。
黒い矢のように空から落ちてくる。
そして一段の段差を降りたように、両脚で立った。
「腹が立つ」
メヴァルにも聞こえた。
「よい兆候です、君主様」
「なぜ?」
「違いが見えているということです」
ラハテンも加えた。
「腹が立たなくなった時、できるようになります」
「お前たちの励まし方はひどいな」
「ですが、効きます」
シアナが測定板を持って近づいた。
「今日はここまでです」
「シアナ」
「駄目です」
彼は彼女を見た。
シアナも見返す。
頑固に。
そして、疲れた目で。
彼が試みるたび、自分も一緒に落ちているかのように心配しているのだ。ただ、そのあとで数字の中へ隠している。
「わかった」
シアナが瞬いた。
「わかった?」
「ああ」
「反論しないんですか?」
「しない」
シアナは疑わしそうにリラを見た。
「何があったんです?」
リラは彼を値踏みした。
「学んでいます」
「不安になりますね」
彼は笑った。




