第57章
やがて教官たちが戻ってきた。
朝、ラハテンとメヴァルが大きな翼を持つ、腹立たしいほど自信に満ちた二つの影のように練兵場へ現れた。彼はもう、この手の顔を知っていた。これから丁重に、今まで身につけたことはすべて本当の訓練へ入る準備にすぎないと説明されるのだ。
ラハテンが頭を下げた。
「君主様。基本の滑空は習得されました。軍式の課程へ移る頃です」
シアナが即座に身構えた。
「軍式の初級課程です」
「もちろんです」とメヴァル。
答えが速すぎた。
シアナが目を細めた。
「具体的に、何を初級と呼んでいるんです?」
ラハテンが列挙した。
「低高度での機動。飛行図形。急な方向転換。横転。短時間の滞空。制御下での急降下。速度を落としたあとの着地」
シアナは一瞬、彼を見つめたまま動きを止めた。
「それが初級?」
メヴァルが穏やかに答えた。
「軍の飛行兵にとっては」
「この方は軍の飛行兵ではありません」
「はい。潜在能力は遥かに上です」
シアナが用語で教官たちを殺し始める前に、彼は口を挟むことにした。
「慎重に始めよう」
シアナが彼を振り返った。
「『慎重に』は測定可能な数値ではありません」
「なら、お前が測り、二人が受け止める」
「受け止める必要など生じてはいけません」
ラハテンが言った。
「必要になったなら、役に立つ訓練だったということです」
シアナは目を閉じた。
リラが静かに言った。
「息をして」
「しています」
「うまくできていません」
彼は笑った。
そして訓練が始まった。
最初は機動。
ただ円を描いて飛ぶのではない。直線を飛び、次に高度を失わず急に方向を変える。速度を保ったまま急旋回する。短く上昇し、すぐ降下する。余計な魔力を足さない。
難しかった。
空気は空虚ではない。
流れがあり、抵抗があり、落ち込みがあり、不意に現れる柔らかな壁と見えない手があった。翼は理性より早くそれを感じ取る。だが翼だけに従えば動きは悠長すぎ、魔法だけに従えばぎくしゃくする。二つを結びつけなければならない。
ラハテンが前を飛び、軌道を示した。
メヴァルは横につき、修正する。
最初の急旋回で、彼が叫んだ。
「尾を!」
遅れた。
旋回は乱れ、横へ流され、翼で速度を殺さなければならなかった。
着地後、メヴァルが言った。
「尾が遅れました」
「もう聞いた」
「聞くだけでは足りません」
下ではシアナが、速すぎるほどの勢いで記録していた。
「満足か?」
「いいえ」
「嘘だな」
「はい」
隣のリラが言った。
「データには満足しています。失敗にではありません」
「違いは?」
「彼女には大きいです」
飛行図形はさらにひどかった。
低高度での八の字。上昇螺旋。そして、初めは身体でも頭でもまったく理解できなかった、翼を軸にした横転。
ラハテンが言った。
「地上にいる時のように曲がろうとしています」
「空に出てまだ一週間だ。地上のほうが長い」
「地面が邪魔をしています」
「思いがけない哲学だな」
「実務です」
メヴァルが横転を見せた。
軽々と、ほとんど何気なく。片翼を下げ、身体を軸の周りへ回し、尾で短く姿勢を整え、魔法で重さを支える。考えを一つ切り替えただけのような滑らかさで水平飛行へ戻った。
「同じように」
彼もやった。
ほとんどは。
回転が荒く、魔力を入れるのが遅れ、翼が流れた。一瞬、石床と空と壁と、すでに惨事へ備えている眼下のシアナの顔が、世界ごと回転した。
それでも姿勢を戻した。
美しくはない。
だが自力で。
着地するとシアナが言った。
「今日はもう繰り返しません」
ラハテンが言った。
「あと二回です」
「駄目です」
メヴァルが慎重に付け加えた。
「一回なら」
シアナが彼を見る。
「一回だけです」
こうして新しい秩序が生まれた。シアナの監督下にある軍式課程は、「学ばなければならない」と「生き延びなければならない」の交渉になった。
アズガルはそれを評価した。
「よい仕組みだ。教官が先へ進ませ、シアナが急がせない」
「お前は?」
「難度を上げられる時を見ている」
「つまり加害者だな」
「軍の総司令官だ」
「違いが薄くなってきた」




