第56章
飛行は日課になった。
初めのうちは、まだ「負荷を制限し、魔力回路の検査と翼の状態確認を必須とし、高度に関する自主的な実験を禁じた訓練」と呼ばれていた。
最後の一節を、シアナはことさら頻繁に口にした。
三日目、彼は言った。
「もうわかった」
シアナは測定板から目を上げずに答えた。
「いいえ。覚えただけです。それは別です」
隣に立つリラが平然と加えた。
「シアナが正しいです」
「それが二人のお気に入りの訓練になった気がする」
「何がです?」とリラ。
「シアナが正しいと俺に言うことだ」
シアナは赤くなったが、それでも言った。
「初めから同意する回数を増やしていただければ、訓練も短くなります」
リラは笑いそうになった。
「ほら。また正しいです」
彼は二人を見た。
「陰謀だ」
「はい」とリラ。
「医療上の」とシアナも付け加えた。
「ましには聞こえないな」
だが、それ以上は反論しなかった。
実際、飛行には制御が必要だったからだ。
日を追うごとに、練兵場は狭くなっていった。つい先日まで広大に思えた空間が、訓練用の檻へ変わりつつある。離陸、旋回、降下、方向転換、滞空、着地。それから、もう一度。さらにもう一度。翼は疲れにくくなり、魔法の支えは安定し、身体は空気を危険ではなく環境として理解し始めた。
時にはリラやシアナも一緒に飛んだ。
最初は、ほとんど偶然だった。
彼が練兵場の上へ上がり、城壁に沿って大きく旋回すると、リラが翼を広げるのが見えた。足場を軽く蹴り、あとを追って上がってくる。彼とは違う飛び方だった。彼女の翼はもっと小さく薄い。長時間の力仕事より、短い機動に向いている。その身体の下にはすぐ、ほとんど見えない銀黒色の魔法の支えが敷かれた。彼女の気配そのものが伸びたようだった。
飛び方も違った。
空中へ放たれた刃のようだった。短い旋回、正確な降下、城壁に沿ったほとんど無音の飛行。高度の維持には翼より魔法を多く使っていたが、それで弱く見えることはない。ただ、飛行の型が違うのだ。
二人とも着地してから、彼は言った。
「悪くない」
リラが眉を上げた。
「悪くない?」
「羨ましい」
「そのほうがいいですね」
「褒め言葉を待っていたのか?」
「いいえ。正確さを」
「シアナの影響が悪いな」
測定板を持つシアナが即座に言った。
「正確さは重要です」
「ほら」
翌日はシアナも飛んだ。
その前に彼女は十分間、自分が参加すれば「異なる翼面積における魔法的荷重軽減の方式を比較できる」と説明した。彼は聞いていたが、やがてリラが言った。
「一緒に飛びたいのです」
シアナの顔が燃え上がった。
「動機の説明として不完全です」
「でも正しい」
「一部は」
「十分です」
そして、シアナも飛び上がった。
彼女の翼はリラのものよりさらに小さく、安定を取るためのものに近かった。魔力は多く使うが、その扱いは驚くほど澄んでいる。空中へ出たばかりのシアナは緊張し、あまりにも正確だった。すべての指示へ同時に従おうとしている者のように。それでも二周目に入ると、何かがほどけた。
彼女は微笑んだ。
ほんの少し。
だが彼には見えた。
リラにも。
シアナは速くも、鋭くも飛ばなかった。それでも美しかった。上昇、降下、翼の角度、魔力消費。そのすべてが計算されている。彼のように空へ飛び込むのでもなく、リラのように切り裂くのでもない。
空気と話をつけながら飛んでいた。
着地してから、彼は言った。
「似合っている」
シアナは翼を畳むより先に頬を赤くした。
「飛行が、ですか?」
「そうだ」
「翼を持つ悪魔としては、解剖学的に予想される結果です」
リラが淡々と言った。
「褒め言葉を受け取りなさい」
シアナは息を吐いた。
「ありがとうございます、君主様」
そのあと訓練が終わるまで、彼を長く見すぎないよう努めていた。
当然、うまくはいかなかった。




