第45章
諸家との面会は、予想以上に悪い始まり方をした。
つまり、マルヴェインが予告したとおりだった。
「古い家門は、話し合いのために来ることなどめったにありません」
朝、リラが出席者名簿を並べる傍らで、彼は言った。
「新しい秩序の骨が、どこならまだ柔らかいか確かめに来るのです」
「ひどく比喩的だな」
「ありがとうございます」
「ひどく不愉快だ」
「不愉快さのない政治など、たいてい出来がよくありません」
今回は全員を一度には呼ばなかった。アルダト家との最初の会話で、全体面会にすれば、ほのめかしを売り買いする市場になるとわかったからだ。リラは緊急度順、シアナは財政被害の大きい順、マルヴェインは政治的に爆発しやすい順を提案した。アズガルは、玉座の力を味見しようとする可能性が高い順を推した。
意外にも、すべてを混ぜた案が採用された。
まず、特別優遇を停止されたものの、実際の有用性を証明できれば、まだ正当化の余地がある二家。次にメラト家。それから交易を担う家々と、さらにいくつか。
死んだ橋の家だ。
不愉快な面会になることは、前もってわかっていた。
金のせいだけではない。あまりにも明白な形で罪を掴まれたからだ。半分だけ罪がある家は取引を始める。完全に罪がある家は侮辱されたと怒る。
小謁見室には、諸家の代表のために椅子が三脚置かれていたが、座るようには勧めなかった。リラの案だ。表向きは、長い交渉ではなく報告を目的とした短い面会だから。実際には、誰が玉座にいるのか覚えさせるためだ。
彼は十分に高い場所へ座っていた。顔を上げるという行為そのものが、承認になるほどに。右には議事録を持つリラ。左下には、穏やかで、注意深く、危険なマルヴェイン。奥の柱の傍らにはアズガル。露骨に威嚇してはいないが、完全武装だ。
シアナはいない。
それも意図的な決定だった。
財務計算は彼女の仕事だが、メラト家の前へ立たせれば、個人的な標的を与えることになる。今はまだ、その必要はない。
最初の二家は、ほとんど礼儀正しく終わった。
一方は軍への補給を証明する書類を持参し、監査が済むまで、優遇措置の全面廃止を猶予された。もう一方は古来の権利について語ろうとしたが、リラから過去五年分の古来の納品書、請求書、供給品目の一覧を出すよう淡々と求められ、突然、『より具体的な提案』を準備中であることを思い出した。
マルヴェインは内心、光り輝いていた。
それから、メラト家が入ってきた。
四人だった。
筆頭代表はサヴェルン・メラト卿。がっしりとした体格に重い肩、短い角。玉座に対し、陳情者ではなく債権者として話すのが当然だと思っている顔をしていた。若い親族が二人、それに契約書の頁へ挟んで保存できそうなほど乾いた法律家が一人。
サヴェルンは一礼した。
浅すぎる礼だった。
リラは視線でそれを記録したが、口にはしなかった。
「影の君主よ」
彼が言う。
「メラト家は、あなたの要求に応じ参上いたしました」
『お招きにより』ではなく、『要求に応じて』。
いいだろう。
最初から、そういうつもりらしい。
「メラト家の言い分は受け取った」
彼は平坦な声で告げた。
「提出書類も確認した。南部の橋梁警備に対する特別支給は停止する。交易評議会での代表権は、監査終了まで一時的に制限。債務の一部について、承認を求める」
サヴェルンが顔を上げる。
「メラト家は、あまりにも性急な措置だと考えます」
「そうだろうな」
「玉座と古い家門との信頼を損なうものでもあります」
「崩落した橋への支払いを土台にした信頼は、あまり頑丈には見えない」
若いメラト家の一人が身を強ばらせた。
法律家の顔から血の気が引く。
だがサヴェルンは、むしろその言葉を待っていたようだった。
「橋は今なお、地域における戦略的意義を保っております」
マルヴェインが咳払いした。
ごく小さく。
ほとんど気づかないほどに。
彼はそちらを見なかった。見れば、笑ってしまいそうだった。
「存在する橋ならな」
彼は言った。
「死んだ橋を、国庫の金で十二年も警備する必要はない」
サヴェルンが顎を強ばらせる。
「君主様は、玉座に就かれてまだ日が浅い。古い責務にまつわる機微の一部は――」
リラの視線が、彼を測った。
「言葉をお選びください、メラト卿」
サヴェルンは聞こえなかったふりをした。
間違いだった。
「――影の伝統を、さらに深く知って初めて理解できるものかと」
謁見室が静まり返った。
表面だけなら、穏やかな言い方だ。
中身は腐っている。
伝統を知らない。我々の側ではない。悪魔ではない。自分たちの餌場へ触れる資格がない。
皮膚の下で影が濃くなるのを感じた。
まだ、溢れてはいない。
「もっと明確に言え」
サヴェルンはわずかに頭を下げた。
「メラト家が申し上げたいのは、歴代の君主は、古い家門を一年の損得だけで測ることはできないと理解していた、ということにすぎません。帳簿と債務を重んじる人間の目では、悪魔の奉仕の深さを捉えきれないこともございます」
今度はもう、ほのめかしではなかった。
マルヴェインの笑みが消えた。
リラは動かない。
アズガルは重心を、わずかに前足へ移した。
自分の声が平静なままだったことに、彼自身が驚いた。
「人間の目?」
サヴェルンは隙を見つけたと思ったらしい。
「君主様。あなたのお力を疑う者はおりません。しかし、その出自には、悪意ある者に利用されかねない事情があります。玉座が、あまりにも単純な国庫の捉え方に左右されることを、メラト家は望みません。影は帳簿ではないのです」
彼は相手を見つめた。
そして不意に理解した。サヴェルンは単に増長しているのではない。
この場全体を試している。
誰が身じろぎし、誰が黙り、新たな君主の出自を使えば慎重に圧力をかけられると思うかを見ている。特別支給を取り戻しに来たのではない。古い家門を裁く彼の権利へ、最初の傷をつけに来たのだ。
「影は帳簿ではない」
彼は繰り返した。
「そのとおりだ」
サヴェルンの力が、わずかに抜けた。
早すぎる。
「だが、存在しない橋を使って十二年間盗み続ければ、その額は債務として記録される」
「メラト家は盗んでおりません」
「なら、証拠を出せ」
「メラト家には、説明する義務など――」
最後まで言えなかった。
この瞬間を、彼はあとになって何度も思い返すことになる。
殴ろうと決めたからではない。
決断と呼べるものは、ほとんどなかった。
以前の彼なら、ありえない速さだった。考えが文章になるより先に、身体が動いていた。
身を前へ。踏み込み。腕を振る。
手のひらがサヴェルンの胸を打った。
高所から石板を落としたような音がした。
サヴェルンの身体が宙へ飛ぶ。
謁見室を横切り、若い親族の一人を肩でなぎ倒し、扉へ叩きつけられた。金属が悲鳴のように鳴る。扉が外れなかったのは、宮殿の扉であり、悪魔に耐えられる造りだったからだ。サヴェルンは入口の床へ落ち、装飾板に亀裂を残した。
完全な静寂が降りた。
人間なら死んでいただろう。
普通の悪魔でも、すぐには立ち上がれなかったはずだ。
サヴェルンが咳き込んだ。
生きている。
よかった。
たぶん。
彼は自分の手を見た。
自分でも予想していなかった。
力が大きいとは思っていた。標的で目にし、身体で感じてきた。シアナがあれほど慎重になる理由も、アズガルの視線も、指の下で石が割れることも知っている。
だが、標的と生身の身体は違う。
これほど簡単に吹き飛ぶとは。
誰一人、動かなかった。
やがてアズガルが胸当てを拳で叩いた。
一度。
大きな音ではない。
それでも、十分だった。
扉の衛兵二人が続く。
それから、もう一人。
さらに一人。
拍手でも、歓声でもない。
承認だ。
いかにも悪魔らしい。
呪文も儀式も長広舌もなしに示された力は、財政に関するどんな命令より早く敬意を勝ち取った。
彼はゆっくり腕を下ろした。
「メラト卿」
平坦な声で呼ぶ。
サヴェルンは起き上がろうとした。だが、できない。法律家が駆け寄ろうとしたが、衛兵が一歩前へ出ると、その場で止まった。
「言いかけたな」
彼は続けた。
「『メラト家には説明する義務など』――誰に対してないと?」
サヴェルンは血を吐くように咳き込んだ。
少量だった。
目つきが変わっている。
憤りは残っていたが、その上へ一つの理解が重なっていた。
骨は柔らかくなかった。
「虚偽の……」
唾を呑む。
「虚偽の告発に対して説明する義務はない、と申し上げようとしました、君主様」
いいだろう。
学ぶのが早い。
「なら、告発が虚偽だという証拠を出せ。三日目までに。書面で。数字、供給者の名、警備経路、資材の残量、地方代官の証言を添えろ。立証できないものは、すべて債務に加える」
リラは記録を取っていた。
ひどく平静に。
「はい、君主様」
サヴェルンが絞り出す。
「もう一つ。『人間の目』を、盗んだものを返さない口実に使う者がまた現れたら、次は全力で殴る」
マルヴェインがわずかに頭を下げた。
笑みを隠している。
完全には隠れていない。
「連れていけ」
彼が命じた。
衛兵がサヴェルンを抱え上げる。丁寧だが、優しくはない。若いメラト家の二人は、その場で一気に年老いたような顔をしていた。法律家は三度頭を下げ、そのたび礼が深くなる。
扉が閉じても、室内には沈黙が残った。
彼は玉座へ座り直した。
ゆっくりと。
胸の内には、奇妙な混合物が渦巻いていた。怒り、満足、不安、そして子供のような驚き。
こうなるのか。
これほど速いのか。
これほど強いのか。
リラが半歩近づいた。
「君主様?」
「生きてるか?」
誰のことか、すぐに伝わった。
「おそらく。治療師を向かわせますか?」
彼はリラを見る。
「送れ。だが、騒ぎにはするな」
「はい」
マルヴェインが穏やかに言った。
「おめでとうございます」
彼は顔を上げる。
「何がだ?」
「交渉が大幅に簡単になりました」
「謁見の最中に家門の代表を殺しかけたんだぞ」
「まさに、それです」
彼は数秒、マルヴェインを見た。
「お前は病気だ」
「政治に適応しているだけです」
謁見室の奥から、アズガルが言った。
「綺麗な一撃だった」
彼は顔を向ける。
「今、大事なのはそこか?」
「違う。だが、重要ではあった」
リラが淡々と続ける。
「肝心なのは、あなたが長く耐えたように、皆が受け取るということです」
彼はゆっくり笑った。
「実際は、まったく長くないぞ」
「彼らは知りません」
マルヴェインが言う。
「相手が話すのを許し、言い直す機会まで与え、そのあと殴った。諸家の目には、警告後の処分と映ります。それに、『次は全力で』という言葉が特によかった。ただ怒ったのではなく、罰の度合いを調整したように聞こえます」
「つまり、偶然に作法へ従った?」
リラは考えた。
「ほぼ」
「素晴らしい」
十分後、次の家門が入室した。
すでに話を聞いているらしい。
代表は先ほどより深く一礼し、発言は短く、催促されもしないのに『有用性』という言葉を三度使った。
交渉は簡単になった。
格段に。
軍への補給を巡り争うつもりだったカルヴェシュ家は、突然、実際の支出をまとめた仮の台帳を持参した。ヴィラン家は古い優遇の一部を、二つの砦への直接補給に置き換えると提案した。サリト交易家は監査の必要を認め、結論が出るまで隊商を止めないでほしいとだけ求めた。
マルヴェインは輝いていた。
返答がようやく普通の文章に収まるようになったため、リラが書き取る量も減った。
アズガルは柱の傍らで黙っていたが、入室する者は全員、その姿を目にして扉の前に倒れたサヴェルンを思い出した。
面会が終わるころ、彼は予想したほど疲れていなかった。
肉体的には、まったく。
精神的には、妙な感覚が残った。
暴力が効いた。
効いただけではない。書類より効いた。
何より不愉快なのは、それがこの場で嫌悪を招かなかったことだった。むしろ安堵に近い。悪魔たちは、新たな君主が勘定し、疑い、捕虜と話し、シアナの本を読むだけではないと知った。古い家門の主を、謁見室の端まで殴り飛ばすこともできる。
その事実が、彼の税制改革へ、これまで足りなかった重みを与えた。
悲しく、そして正直な、悪魔の算術だった。




