第42章
夕方まで、いつものように一日は区切られて進んだ。
報告、魔法、読書。聖騎士団からの知らせは、まだない。エストレンからの知らせは、慎重すぎるほど慎重だ。諸家からは憤慨の言葉だけでなく、『玉座に有益な奉仕を行う新たな形』について、最初の提案まで届き始めていた。
マルヴェインは満足げだった。
「学び始めましたね」
「取引を始めただけだ」
「古い家門にとって、それが最良の学習方法です」
シアナからは試算表が届いた。収入を隠そうとした箇所は赤、実際の債務は青、『虚偽である可能性が高い』箇所は黒で印されている。なぜ黒なのかと尋ねると、リラは、シアナが『国庫の心情を表す色』と呼んでいた、と答えた。
魔法訓練では城壁を壊さずに済み、シアナはそれを大きな進歩だと宣言した。標的が一つ、狙った場所以外から割れはした。アズガルは、実戦でも敵が望んだ場所に立っていることは少ないと言い、シアナは訓練の方法として最悪だと反論した。彼は二人とも正しいことにして、練習へ戻った。
夜を迎えるころには疲れていたが、打ちのめされてはいなかった。
そして、エリアナが初めて口にした言葉を考えていた。
『教えられたような悪ではない』。
小さな亀裂。
聖騎士団が動き出したとき、それで足りるだろうか。
わからない。
部屋ではリラが待っていた。
そして、シアナも。
彼は扉の前で足を止めた。
リラは卓のそばに立っている。落ち着いた、隙のない姿で、暗い色の夜着をまとっていた。シアナは寝台の端へ腰かけている。連れてこられ、招かれ、説得され、怯えさせられ、最後に逃げる機会まで残されたのに、それを使わなかった――すべてが一度に起きたような顔だった。
頬はもう赤い。
「お前の考えか?」
彼はリラに尋ねた。
「はい」
シアナがすぐに顔を上げる。
「私も……同意しました」
「見ればわかる」
リラが近づいた。
「以前、あのときは違う、と仰いました。ですから今度は、別の聞き方をしてみました」
彼は改めてリラを見た。
気配に、以前の鋭い嫉妬はない。緊張はある。だが好奇心も、欲望もあった。さらに、予想外のものまである。自分へ向けられる彼の関心だけでなく、シアナが見せる反応への期待だ。
「それで、お前は何がしたい?」
リラはすぐには答えなかった。
シアナのほうを向く。
彼女はいっそう赤くなったが、完全には目を伏せなかった。
「私は……好きなのだと思います」
リラは自分の言葉を確かめるように、ゆっくりと言った。
「彼女の反応を見るのが。あなたに見つめられたとき。命じられたとき。隠れないように必死で耐えているとき」
シアナが両手で顔を覆う。
リラは傍らへ歩み寄り、その手をそっとどけた。
乱暴ではない。
だが、きっぱりと。
「だめ」
シアナが震えた。
彼はそれを見た。
そして理解した。
リラも、支配することが好きなのだ。
彼に支配されることだけでも、自分を支配することだけでもない。
シアナが誰の目にも見える状態に留めておくのが好きなのだ。隠れさせず、目を閉じさせず、数式や測定板の陰へ逃げ込ませない。彼女の羞恥と服従の中に、これまでとは反対側から同じ味を見つけたらしい。
「シアナ」
彼が呼ぶと、彼女は目を上げた。
「はい、君主様?」
「残りたいか?」
彼女は唾を呑んだ。
リラを見る。
リラは何も言わない。
ただ手首を取っている。軽く、ほとんど優しく。
シアナはもう一度、彼を見た。
「はい」
「はっきり言え」
息を吐く。
「ここに残りたいです」
「リラと一緒でも?」
今度こそ、彼女は恐慌に陥りかけた。
あまりにも直接、すべてを名指しされたからだ。
「どうすればいいのか、わからなくて……」
リラが手首を少し強く握った。
シアナは口を閉じる。
それから小さく答えた。
「はい」
リラが笑みを浮かべた。
嘲る笑みではない。
満足した笑みだった。
彼はゆっくり二人へ近づいた。
「脱がせろ」
リラへ命じる。
シアナが鋭く息を吸った。
リラは彼へ向き直る。
「はい、君主様」
その夜は、いつもと違うものになった。
リラは急がず、シアナの服を脱がせていった。昼間に書類を処理するときと同じ正確さで。布が肩から落ち、留め金が外され、肌が、短い翼が、細い背中の線が、強ばった腿が露わになる。シアナはほとんど動かずに立ち、触れられるたび震えた。リラは焦らない。ときには指を長く留め、ときには耳元へ口を寄せ、何かを小さく囁いた。そのたびシアナは真っ赤になり、今にも顔を隠しそうになる。
そのたびに、リラが許さなかった。
「目を上げて」
一度、そう言った。
シアナは彼を見る。
彼は二人の前に立ち、見つめていた。
隠さずに。
彼女が好み、同時に恐れる眼差しで。
「いい」
彼が言うと、シアナの震えが強くなる。
リラはそれに気づいた。
笑みがさらに深まる。
やがて彼女はシアナを寝台へ導き、仰向けに寝かせ、自分はその隣へ座った。
「手を」
シアナは素直に両腕を頭上へ伸ばした。
リラが押さえる。
初めは手のひらで手首を押さえただけだった。次に指を絡め、掛け布へ縫い止める。シアナは無防備に開かれた。腕は頭上、顔も隠せず、胸は彼の視線に晒されている。脚だけは恥ずかしさから、まだ閉じていた。
彼は寝台の端へ歩み寄った。
「脚を」
シアナは動きを止めた。
リラが耳元へ身を寄せる。
「聞こえたでしょう」
声は優しい。
だが、提案ではなかった。
シアナはゆっくり膝を開いた。
足りない。
リラは手を離さず、彼へ顔を向ける。
「手伝いましょうか?」
「頼む」
ほんの一瞬だけ片手首を放し、器用に位置を変え、シアナの身体を寝かせ直して、脚をさらに広く開く。ひどく事務的な動きだが、そこには観察者のむき出しの欲があった。すぐに両手を取り直し、頭上へ押さえる。
シアナは開かれたまま横たわっていた。顔を赤くし、震え、恐れと熱の混じった目をしている。
「リラ」
「はい?」
「彼女を押さえるのが好きなんだな」
リラはシアナの身体へ視線を走らせた。
シアナは目を閉じる。
「はい」
「なぜ?」
「そうすると、隠れられませんから」
シアナが小さく声を漏らした。
「それに、あなたが彼女をこうして見られるからです」
リラは続けた。
「そして、あなたに抱かれるときの目を、私が見ることができる」
重く暗い歓びが、彼の内側に湧き上がった。
シアナにも、すべて聞こえている。
その気配が燃え上がる。羞恥、恐れ、欲望、服従、押さえられ見られることへの快楽。以前と同じ味が、今はリラの手と眼差し、その静かな支配によって強められている。
「シアナ」
彼女は目を開いた。
「はい?」
「リラに押さえてほしいか?」
答えること自体が、痛みに近いらしい。
「はい」
「俺に見ていてほしい?」
「はい」
「このまま俺に抱かれたいか?」
彼女は震えている。
リラが手首を少し強く握り、逃げ道を塞いだ。
「はい、君主様」
彼は脚の間へ身体を沈めた。
シアナはもう、ひどく濡れていた。声ではかろうじて言えたことを、身体は隠さず示している。腿の内側へ手を這わせ、開いたまま押さえると、全身が大きく震えた。
リラはその顔を見ている。
ほとんど瞬きもしない。
「目を閉じないで」
「無理……」
「できるわ」
シアナは目を開いた。
彼はゆっくり入った。
以前と同じように慎重に。リラに比べれば、今もまだ受け入れるのが難しいからだ。ただ今夜は、恐れと期待によって身体が以前よりよく整えられていた。締まった熱い抵抗を押し分けて入ると、シアナは短い喘ぎに息を詰まらせた。
リラは手を押さえたまま、その瞳と、変わっていく表情から目を離さない。
「あの方を見て」
シアナは彼を見た。
彼はさらに深く押し進める。
痛み、押し広げられる感覚、驚き、羞恥、快楽。表情が目の前で次々と変わる。リラが隠れさせないため、そのすべてが露わだった。それは確かにリラを昂らせていた。銀色の気配の縁が暗くなり、呼吸が深まり、シアナの手首を掴む指に力が増していく。
「上手に押さえてるな」
彼が言うと、リラは捕食者のように笑った。
「この子が素直なのです」
シアナの声が大きくなる。
彼はまだすべて入れず、その内側で止まった。
「そんなふうに言われるのが好きか?」
シアナは顔を背けようとした。
リラは肩と声で顎を留め、許さない。
「答えて」
「はい……」
「もっと大きな声で」
彼が言う。
「はい」
彼はさらに深く入った。
シアナが叫び、身体を反らす。だが腕はリラに押さえられ、頭上に残った。彼はゆっくり動き、身体を慣らしていく。リラは瞳を見つめていた。焦点が霞み、揺らいでいく様子を。良い子でいようと、隠れまいとする姿を。
「開いてきました」
リラが静かに言った。
「見ればわかる」
「まだ完全には」
シアナが意味をなさない息を漏らす。
彼は腰を動かした。
「なら、手伝ってやろう」
リラは位置を変え、片手で両手首を押さえたまま、もう一方の手を胸へ置き、撫で、揉んだ。シアナは次の一突きよりも、その羞恥に強く叫んだ。
「リラ……」
「静かに。残りたいと言ったのはあなたよ」
「はい、でも……」
「『でも』はなし」
彼はほとんど奥まで入った。
シアナは叫びを抑えられなかった。リラは目を見つめ、もう快楽を隠そうともせずに笑っている。残酷な喜びではない。だが、支配する者の喜びだ。つい最近まで会議の席で見られただけで赤くなっていた女を、自分が押さえ、開き、君主が抱くところを見ることを本当に楽しんでいた。
彼は動き始めた。
最初は慎重に。それから深く。リラを抱くときより遅いが、最初の数回よりは速い。シアナはもう、以前より多くを受け入れられた。すぐにでも、容易にでもない。それでも、できる。一突きごとに抵抗は弱まり、声は大きくなっていった。
リラが顔を近づける。
「何を感じているか言って」
シアナは首を振った。
「言えない」
彼は止まった。
深く入ったまま。
シアナが震える。
「言える」
彼が言った。
彼女は唾を呑む。瞳は潤み、顔は燃えていた。
「恥ずかしいです」
リラはその答えを気に入った。
「だから言うのよ」
シアナは目を閉じたが、命じられる前に自ら開いた。
「気持ち……いいです」
彼が動く。
彼女はすすり泣くような声を上げた。
「もっと」
「もっと、何?」
リラが尋ねる。
シアナは彼を見つめながら、二人へ答えた。
「もっと……このまま。押さえていてください。私に……」
最後まで言えない。
「隠れさせないで、でしょう?」
リラが助け舟を出す。
シアナは無言で息を吐いた。
「言葉にしろ」
彼が命じた。
「隠れさせないでください」
それが境目になった。
リラの手に、さらに力が入る。
彼も、より確かな動きで彼女を抱き始めた。
シアナは支配へ身を委ねる。身体は彼をいっそう深く受け入れ、喘ぎは濡れた、途切れ途切れのものになり、もう小さくはなかった。リラは手を、ときに脚を、ときに顔を押さえ、見つめることを強いた。そのたび、リラ自身も昂り、その場へ深く入り込んでいく。まるでシアナを通して、彼の傍らにある自らの力の新たな一面を見つけたかのように。
やがて彼は、リラへ目を上げた。
「もっと近くへ来たいか?」
リラは取り繕わなかった。
「はい」
彼は手を伸ばして引き寄せ、シアナの上で、動きを止めずに口づけた。その光景だけで、シアナは悲鳴に近い声を上げる。リラは貪るように口づけを返し、それから再び下を向いて、シアナの目を見た。
「見える?」
静かに尋ねる。
シアナは言葉をほとんど失ったまま、頷く。
「あなたは、私たちの間にいるのよ」
シアナの何かが切れた。
すぐに絶頂へ達したわけではない。羞恥が妨げにならない状態へ入ったのだ。その姿勢とリラの手が許す限り、自ら腰を合わせ始める。身体はより深く受け入れ、より強く信じた。彼はその瞬間を捉え、荒々しくなりすぎないまま、以前のようにいたわりもしない速度を保った。
彼女が果てたときも、リラは両手を押さえ、目を見つめていた。
シアナは全身を震わせ、口を大きく開いたまま、ほとんど声にならない喘ぎを漏らす。閉じることも隠れることもできない。彼は深く入って止まり、満たされた感覚と支配の中へ留めたまま、その波が過ぎるのを待った。リラは耳元で、優しさにも似た、それでも同じ支配を帯びた声で囁いていた。
「そう、そのまま。隠れないで。見て。いい子ね」
最後の一言が中心を射抜いたかのように、シアナはすすり泣いた。
彼は覚えておいた。
そして、また動き始めた。
今度は自分のために。
シアナは限界に近かったが、止めてとは言わない。リラは片手で押さえながら、もう一方を彼の胸、肩へ伸ばした。彼は二人を同じ動きの中へ抱き込んだ。下にいるシアナ、傍らのリラ、その視線と支配、顔にかかる息。暗い力の奔流とともに絶頂が訪れ、杯の火が一瞬高く跳ねて部屋を照らした。
シアナは力なく横たわっていた。
リラはまだ、手を押さえている。
やがてゆっくり放した。
手首には指の跡が残っている。
シアナは天井を見つめ、速い呼吸をしていた。すぐには自分を元の形へ戻せない者の顔だった。
リラが頬を指で撫でる。
「生きてる?」
シアナはどうにか顔を向けた。
「はい」
「怖かった?」
「はい」
「気に入った?」
シアナは損得を計算するように、しばらく目を閉じた。
それから開く。
「はい」
リラが笑った。
彼は反対側へ横になり、シアナを二人の間に挟んだ。
しばらく誰も話さなかった。
やがてシアナが囁く。
「リラに押さえられるのが好きだなんて、思いませんでした」
「私も確信はなかったわ」
彼は笑った。
「今は?」
リラがシアナ越しに彼を見る。
「今は、確信しています」
シアナはまた赤くなった。
彼はその顎に触れた。
「よくできた」
彼女はかすかに笑う。
「訓練後の評価みたいですね」
「一部は、そうだからな」
「それでは……改善点は?」
リラが小さく笑った。
「本当に懲りないのね」
彼はシアナを見た。
「最大の改善点は、これを表にまとめようとしないことだ」
シアナは少し黙った。
「もう遅いです」
リラが鼻を鳴らす。
「でしょうね」
彼は今度こそ声を上げて笑った。
シアナも、小さく、恥ずかしそうに笑った。
三人で横たわるうち、部屋の熱が少しずつ冷めていった。寒くなったのではない。熱のあとの静けさへ戻ったのだ。リラは去らない。シアナもすぐ研究室へ逃げようとはしなかった。もっとも、その顔を見れば、共同の感情負荷が回路の安定性へ及ぼす影響について、世に出せるはずのない報告書の題名が、すでに頭のどこかで生まれているのは明らかだった。
「今夜は泊まるか?」
彼はシアナに尋ねた。
彼女は固まった。
リラを見た。
リラは肩をすくめる。
「いいわよ。寝言で数式を唱えなければ」
「唱えません」
「唱えるぞ」
彼が言った。
シアナは口を開いた。
閉じた。
「……たまには」
「泊まれ」
彼女は頷いた。
とても静かに答える。
「はい、君主様」
リラは彼の肩へ寄り、シアナは少し下、二人の間へ収まった。まだ恥ずかしそうで、まだ身体は熱く、書物や測定板のもとへ追い返されなかったことを、まだ信じきれていないようだった。
彼は天井を見つめた。
一日は、女祭司が初めて彼の口から自分の名を聞き、悪は教えられたようなものではなかったと初めて認めるところから始まった。
そして二人の女悪魔を寝台に迎えて終わった。一人は、もう一人を押さえ、それを楽しむことを覚えた。もう一人は、隠れさせないでほしいと乞うことを覚えた。
この世界は、どうやら簡単になるつもりがないらしい。
だが彼が本当に求めていたものは、初めから単純さではなかったのかもしれない。




