第38章
最初の魔法訓練には、下の中庭が選ばれた。
訓練回廊と古い城壁に挟まれた場所で、その壁はアズガルいわく、『常識的な範囲の力試し』になら耐えられるほど厚いらしい。
中庭には、すでに標的が並んでいた。
石柱。金属板。堅い黒木の人形。測定用のルーンを刻んだ、吊り下げ式の球もいくつかある。その向こうには例の城壁が立っていた。古く、暗く、静かで、今日の実験に参加させられたとも知らずに。
シアナは測定用の印を配置した。
リラは脇に立ち、記録を取る。
アズガルも直々に来た。当然だ。新たな影の君主が、寝台でも玉座でも論戦でもなく、初めて力そのものを使う日を、軍司令官が見逃すはずはない。
グロムまで来ていた。
あまりにも嬉しそうに。
「何かが逸れたら、こいつが止める」
アズガルが言った。
グロムは牙を見せて笑う。
「あるいは、止めようとはする」
本人が付け加えた。
シアナは不安げに彼を見る。
「何も逸れないのが一番です」
「それを戦意の欠如と呼ぶ」
グロムがぼそりと言った。
「聞こえています」
「俺は声がでかい」
「長所ではありません」
グロムは真剣に考え込んだが、すぐには言い返せなかった。
彼はシアナが石畳に描いた陣へ入った。
「何をすればいい?」
シアナは近づき、小さな測定板を掲げた。
「まず、手のひらにある回路を感じ取ってください。力を押し出さず、感じるだけです。ごく小さな隙間を開けるように考えて」
「どのくらい小さく?」
また指で幅を示す。
「このくらい」
「正式な単位になったんだな」
「はい」
彼は一瞬、目を閉じた。
試してみる。
初めは何も起きなかった。
次に、起きすぎた。
内なる影は、招かれるのを待ちかねていたかのように応えた。流れどころではない。圧縮された湖そのものだ。力は胸から肩へ、腕へ、手のひらへと駆け上がる。彼は『ごく小さな隙間』を開こうとした。
隙間のほうは、自分を門だと思ったらしい。
「もっと小さく!」
シアナが鋭く叫ぶ。
彼は手を握った。
遅かった。
手のひらから、暗い弧が弾け飛んだ。
雷でも炎でもない。形と、たちの悪い気性を与えられた、凝縮された夜の一撃とでも呼ぶべきものだ。それが最初の石の標的に命中する。
標的は消えた。
砕けたのでも、割れたのでもない。
ただ、細かな石粉の雲になった。
暗い弧はその先へ走り、金属板を貫き、二本目の石柱を割り、測定球を二つ叩き落とし、背後の城壁へ激突した。
壁は耐えた。
ほとんど。
手のひらほどの幅の亀裂が走る。
どこか上のほうから、石片が落ちてきた。
中庭が静まり返った。
ひどく、静かに。
グロムが心底嬉しそうに言った。
「いいな」
シアナはゆっくりと彼へ顔を向けた。
「よくありません」
「だが、強い」
「だから、よくないのです」
アズガルは、光の軍勢の城門にこれを使えるか、すでに計算している指揮官の顔で壁を見ていた。
リラは記録に何かを書き込む。
彼は自分の手のひらを眺めた。
「今のが『少しずつ』か?」
シアナは両手で顔を覆った。
「まったく少しではありません」
「努力はした」
「わかっています」
彼は壁へ目を向けた。
「ひどい損傷か?」
リラが答える。
「壁は持ちこたえるでしょう。自尊心は無理そうですが」
グロムが大笑いした。
シアナは笑わなかった。
「もう一度です。ただし今度は、力を外へ出さないでください。手のひらに集めるだけ」
「また壁を吹き飛ばしたら?」
「別の中庭へ移ります。あるいは、別の国へ」
冗談にしては笑みが引きつっていた。
二度目は、少しましだった。
割れた標的は一つだけ。
三度目は、石に深い黒い跡を残した。
四度目にして、ようやく力を手のひらに留められた。林檎ほどの小さな暗い球が、肌の上で内側へ巡るように回転している。その気になれば、世界に穴を開けそうな姿だった。
「いいです」
シアナが言った。
興奮で声が震えている。
「今のは、いいのか?」
「はい。そのまま保ってください」
彼は保った。
力は広がろうとする。逃げ出そうとしているのではなく、ただ本来の自分になろうとしている。小さな形では窮屈なのだ。川を針の穴へ通し、しかも音を立てるなと言いつけているようなものだった。
「思ったより難しいな」
「あなたは、力とは手に入れるものだと考える癖があります」
シアナが答えた。
「ですが、あなたの場合は逆です。抑えなければならない」
「贅沢な悩みだ」
「いいえ、君主様。危険な悩みです。贅沢だと言えるのは、十年鍛えてからです」
「十年?」
「口答えをなさらなければ、五年かもしれません」
リラが小さく言った。
「では、十年ですね」
彼が睨んでも、涼しい顔で記録を続けていた。
屈辱的なほど難しかった。
手のひらに影を浮かべる。細い糸を作る。前腕だけに防護膜を張る。短い衝撃を標的へ放つ。命じられた瞬間に流れを止める。どの簡単な課題も、すぐに大きくなろうとした。糸は鞭になりたがり、膜は中庭全体を覆う盾になりたがる。短い衝撃は、また壁を倒そうとした。
さらに標的が二つ、測定球が一つ、石板の角が一か所犠牲になった。
訓練が終わるころ、シアナは悪夢を生き延び、同時に人生最高の贈り物を受け取ったような顔をしていた。
「非常によい結果です」
「壊した数が?」
「順応の速さが、です」
「壁にもそう伝えておこうか?」
「壁は重要ではありません」
リラが顔を上げた。
「シアナ。宮殿の城壁ですよ」
「学術的には重要ではありません」
「営繕上は重要です」
シアナは気まずそうにした。
「はい。すみません」
アズガルが歩み寄った。
「戦闘に使える」
「自分と標的の間にあるものを、すべて破壊せずに済むようになればです」
シアナが言った。
「場合によっては、それでも構わない」
「構います」
「場合によっては、だ」
アズガルが繰り返した。
彼は手を上げた。
「喧嘩するな。理解した。力はある。制御は足りない。今日の英雄は城壁だ。飛行は禁止」
シアナは厳しい声で言った。
「飛んではいけません」
「覚えている」
「一週間です」
「一週間」
「最低でも」
「シアナ」
彼女は口を閉じたが、『最低でも』こそ最も大切な言葉だと思っているのは明らかだった。




