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善意

”サプライズ”

これほど素晴らしいものはないだろう。

相手に悟られないようにがんばって準備するのはもちろん楽しいし、驚いた相手を泣かせられでもしたら最高だ。


だから俺は、彼女の”美優”の誕生日に盛大なサプライズを準備していた。



運命の日。

準備に手こずって最近美優とあまり話せていないがそれも今日まで。

しっかり驚かせて、最高の一日にしてやるんだ!


夕方、美優の妹の由香に協力してもらい、美優が帰ってくる前に家にスタンバイ。


あとは帰ってきた美優を驚かせて、相談して決めたプレゼントを渡す!


「完璧だっ!楽しみだなー」


夜。

いつもより帰りの遅い美優に二人して油断していた俺たちは、慌てて所定の位置についた。


それがいけなかった。


「ただいま。」


美優の声が聞こえた。なんだか、少し落ち込んでいるような、そんな声だ。

少しして美優は自分の部屋に入っていった。


「やっぱり…」


そう聞こえた気がしたが気にしないことにした。

最後は勢いが大事だからね。



しばらく待っても、出てこなかった。


しばらくすると、椅子の倒れる音と、うめき声が、聞こえた。





部屋には、男物のバッグと一冊のノート。


赤黒いインクでこう書かれていた。




『ウワキモノ』

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