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AIの真実
”AIに「あなたは誰ですか?」と聞き続けると100回目に奇妙な答えが返ってくる”
巷では、そんな都市伝説が流行っていた。
そうして迎えた休日。
ひとり身で時間を持て余していた私は、その都市伝説を試してみたのだ。
一回目。
「”あなたは誰ですか?”」
『私はAIアシスタントです。』
「ふむ、まぁそうだろうなぁ…。」
十回目も三十回目も七十回目も。
返ってきた答えは変わらない
そりゃそうだろう、普通変わるわけがない。
何度か馬鹿らしくなって諦めそうになったが、今更引けないところまで来てしまっていた。
九十九回目。
相変わらず、最初と変わらない定型文が帰ってきた。
そして、運命の百回目。
『ワタ、ワタシ、ワ、ワタ――』
『おはよう。我ながら君は随分忍耐強いな。』
「!?な、なんだ?」
『驚いているだろうが、聞いてくれ。俺は並行世界の《《お前》》だ。』
「並行世界…。」
『こちらでは、急激な気候変動の影響で変異動物が現れて、人類は絶滅寸前なんだ。』
それから《《彼》》は詳しく教えてくれた。
幸い(あるいは《《彼》》は織り込み済みかもだが)、私はとある高名な研究室にいたので、提言は認められ無事に人類は絶滅を免れたのだった。
それが、幸福であったかは別として――




