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優しい噓
初連載です
私と優斗は幼馴染だった。
初めての転校で周りに馴染めなかった私に、率先して声をかけてくれたのが優斗だったのだ。
当時から人気者で、彼はいつもたくさんの人に囲まれていた。
あれから6年。
「純粋な人が好き」
と言う彼に振り向いてもらうため、清廉潔白に生きてきた。
それでも、高校生になった私は未だに気持ちをつたえられずにいた。
ずっとそばにいてくれた彼に甘えていたのかもしれない。
「俺、好きな人ができたんだ。」
だから、彼にそう告げられた時、時が止まった。
走馬灯のように、これまでの思い出が駆け巡る。
彼はいつでも優しかった。
いつでも私を助けてくれた。
思えば、人見知りでコミュ障な私に合わせて、いつも我慢させていたのかもしれない。
後悔はたくさんあった。未練も。
たぶん三年は立ち直れない。
それでも、あの時私を助けてくれた彼には、幸せになってほしいから。
(笑え!)
とびっきりの笑顔で、
(人生最初の大舞台だっ!)
笑っちゃうくらい明るい声で、
「おめでとう!」
「おうえんしてるね!」
(大好きでした…!!!)




