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よくある逆襲
”魔物”
大体どの世界でも、忌み嫌われ、その上魔族と比べて雑魚扱いを受けて見下される存在。
…に、転生した。
「なんてこった。その上ゴブリンだなんて。」
この手の定番の進化するやつもないみたいだし。
「はぁ、どうしよ。」
こつこつレベルを上げながら暮らした。
家族はいて、案外この生活も悪くはないと、愛着を持ち始めたころ。
冒険者がやって来た。
問答無用で集落に火を放ち、虐殺を始めた。
正に、地獄絵図だった。
俺は逃げ出した。
最悪な気分だった。
だからだろう。
元人間ということもあって躊躇していた、人間の子供を初めて殺した。
頭の中で声が聞こえた。
『スキルを獲得しました。』
全てを悟った。
人を殺すとそいつの持つスキルを奪えるスキル。
「元日本人に渡すには、少し鬼畜過ぎるだろ…。」
乾いた笑いが漏れる。
それでも、光明が差した。
殺し続ければ、俺は殺されない。
死の恐怖におびえなくて済むのだ。。
だから、嗤った。
殺し続けた。
――これが、〈血黒の緑魔〉の始まりだった。




