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こわいひと
わたしの名前は”りな”!
今年から小学生になる6才なの!
ママはとっても優しくてお友達がいっぱいだから、毎日いろんな人が家に来てすごく楽しい!
…でも、パパはあんまりおうちに帰ってこないの…。
いつもはパパの代わりにママのお友達が遊んでくれるからいいけど、たまにとってもさみしくなるの…。
「さいごにパパとお出かけしたの、いつだっけ…。」
「りなちゃん。いつも言ってるけどパパに言っちゃだめだからね。あの人さみしがっちゃうから。」
ママはニコニコとそう言って、”プリン”をくれた。
「うん…。わぁ!プリンだ!ありがとう、ママ!」
いつかまた、ママとパパと三人でお出かけしたいな…。
今日は入学式!
パパもおうちにいるし、とっても楽しいな!
ガチャリ
玄関から音がした。
パパもママも一緒に朝ごはんを食べてるから誰もいないはずなのに、音がしたの。
「パパ…。」
「ん?りな、どうかした?」
「えっとね…。玄関におばけいるかも…。」
「お化け?」
「な、なんであなたがここに!?」
ママがそう叫んだ。
リビングの入り口には、目を真っ赤にして、包丁を持った、ママの”お友達”が嗤いながら立っていた。




