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第45話 最初の一歩

当日確認で済ませ、改めて注意事項などに目を通す。

何箇所かある“チェックポイント”。

ココを制限時間以内に通過しないと、リタイア扱いになる。

競技というよりイベントなので、ゆるい時間設定になっていると思うが、全く実感が持てない。

“おもてなしポイント”地元PRをかねて郷土料理や伝統文化の披露するお祭り広場的なやつだな。

“エイドステーション”マラソンとかにもある給水ポイント的なやつだ。

そういや、方子がボランティアしてるとか言ってたが、どの地点だ?“たどり着け”とか言ってたわりには、場所言ってなかったな。

“営業トーク”ってやつだろうが、辿り着いてツッコむ楽しみが増えた。

そういえば、澪さんも医療スタッフ兼ねて参加してると言ってたが⋯

【体調不良の際は“白十字”タグをつけてる参加者は、医療従事者ですので相談してください。】

コレの事だな。

プレイングマネージャーならぬ“ウォーキングスタッフ”ってやつだな。

世話にならないに越したことないが、なんとなく心強い。

スタート広場はちょっとしたイベントみたいな人だかりだった。スポンサーのブースだろうテントがあちこちに建っている。

スタートゲートを見つけ、近付いて行こうとするがなかなか前に進めない。

そうこうしていると、周りの音楽が大きくなり元気なアナウンスが始まった。

『みなさん、今日はよくお越しくださいました!

参加費を払ってまで100kmを歩こうという奇特なチャレンジャーのみなさん!

無理は禁物ですが、ゴール後の一杯を目指して“100kmの道も一歩から”。

それでは、いってらっしゃ〜い!』

ファンファーレのような音とともに、集団が大移動を始めた。

どうやら、今のがスタートの合図だったらしい。

号砲でも鳴るのかと思っていたので拍子抜けだ。

とはいえ、始まった以上ゴールにむけて進むしかない。

気がつくと、俺も人の流れに押されて歩き出していた。


最初の1時間ばかり距離にすると4〜5kmくらいだろうか、規模は違うが先導されるツアー御一行様のようにぞろぞろと集団が移動していく。

昼過ぎだが猛暑から解放された暖かな日差しに、まだスタートしたばかりで元気な参加者は和気あいあいと話ながらピクニックのようだ。

まだ、誰も百キロを歩く顔はしていない

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