表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/65

第27話 既読のない夜

検査結果、それは実にあっさり手に入った。

検診案内に“結果はコチラからもご覧いただけます”の一文。

まあ、今どき常識に近い。

早速、澪さんにデータを転送し、合格発表を待つ身の焦燥を何十年ぶりかに味わう。

そういえば、あの時は迫力に負けてしまったが、医療従事者とはいえ何故そんなにも気にしてくれるんだろう。

“山田さんの不安解消”というのもウソではないだろうが、大部分は他の要因な気がする。

“俺のこと気になってる?”

ありえない、我ながらキモい。

スマホを握る手が、わずかに汗ばんでいる。

こんなことで緊張する年でもないだろうに。

モテないというか、他人と深く関わる事が苦手なところが、妙に心をざわつかせる。

まあ、“案ずるより産むが易し”というし、今度直接聞いてみよう。

ドン引きされても、そんなのは慣れてる。

——そう思った瞬間、足元がわずかに揺れた気がした。

いや、揺れているのは床じゃない。

“動揺しすぎだろ俺”

と思いながら、待ってみる。


来ない。当たり前か。


既読すらつかない。ノリで言っただけを真に受けたか?


そんな不安で、追加メッセージを送ろうとしていた矢先、返信音が。

『すみません。夜勤中で。データありがとうございます。ゆっくり見たいのでまた連絡します。』


勘違いで送ってなくて良かった。

“詳しく見たい”?何か気になる点があったのか?単なる仕事中だからか?

昔流れていた歌の一節が、頭のなかでリフレインされる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ