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⑦
陽太と久々に会った気がして、懐かしくなった敦也は講義前に陽太と食堂で話し込んだ。年配の女性が道端でしているような噂話をしたり、週末はどんなことをしたかという話をしたり、近況報告をしたりした。陽太はいやな顔一つすることなく、黙って聞いていた。二人はいつも交代ごうたいで話をしている。陽太が話を聞いてくれたら、敦也は陽太の話を聞くことにしている。陽太とは正式に親友になった(今日から親友だと宣言した)ので、自己中心的なことばかり考えない。相手の目を見てしっかりと話を聞く。困ったときは相談をする。相手に頼る。報連相を怠らない。学生である身、相手の話を聞いて答弁することも社会勉強のうちなのだ。
「で、お前の話って?」
「うん。まあ……びっくりするほどのことでもないと思うんだけどね。敦也が頑張ってるから、僕も頑張ろうと思ったっていうかさ。感化された――って言うのかな?」
「もったいつけずに教えろよ」
敦也が陽太を爪先でつつく。陽太は一呼吸おいてから、意を決し重々しい口を開く。
「僕、会長に立候補しようと思うんだ」




