表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたの救世主  作者: 社容尊悟
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/99

 一目惚れをしていたのは、香名の方だった。

 敦也は手紙を読んで、涙を溢れさせた。手紙のインクが滲んでゆく。

自分の境遇と似通にかよっていると、敦也は思ったのだ。なんの役にも立てない自分が嫌いで、嫌いで仕方なくて、誰かに助けて欲しくて、でも誰も助けてくれなくて。

 男の子は泣いちゃダメなのに、涙が出てしまう。思いが溢れてしまう。

 自分のことを好きだと言ってくれる女性が現れて、しかもその女性も自分と同じで生きることに苦しんでいて、共感しないはずがない。傷の舐め合いだと人に罵られようとも、構わない。望んでいた存在が、目の前に現れてくれたのだ。紛れもなく、スーパーマンが。――傷心状態だったのは、計算違いだったが――。ずっと、ずっと会いたかった。

「……んだよ……。俺のことが好きって。そんなの嘘だろ? なんで俺泣いてんだよぉ。はは……カッコ悪いな……くそ……なんで止まらねぇんだよ……くそぉ」

 涙が溢れて止まらないし、泣きっ面で不細工になるが、敦也は嬉しくてたまらなかった。

 ――なあ、中坊んときの俺。会えたよ。俺を救ってくれるヒーローに……スーパーマンに……会えたよ。俺と――お前の夢、叶ったよ。叶ったんだよ。女だけど。こいつなら、俺を救ってくれるって、なんとなく……わかるんだ……。そんな気がする……。

「共感した? 返事は?」

 敦也は拳で涙をぬぐって、告白し返した。

「俺もお前のことが好きだ……」

 香名はパァッと表情を明るませ、頬をゆるめた。

「付き合いましょう」

 こうして、敦也は絶世の美女、香名と付き合うことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ