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バランスが取れていないと、別離もしくは離婚する。美人は美形よりも異性に面白さや楽しさを求めているらしい。だったら、美形が好きな女は不細工なのかと言うと、そうでもないらしい。美男美女のカップルも成立しているからだ。しかし、魅力がある人は、異性にそこまで多くのものを求めないと言っていた。理想が高すぎる人は、自分自身を高く見積もり過ぎていると正論を言ってのける教授。女子はあからさまにいやそうな顔をしていた。理想の王子様を求めるのはやめておけと暗に示しているからだ。
男は大概面食いだからなと敦也は思う。不細工より、美人と付き合いたいのは言うまでもない。不細工で性格がいいのより、美人で性格もいい方が絶対に癒やされる。だけど女性は、外見的な美しさ、美形を求めない。例外もある。
ところで、男が女の胸の谷間に目がいくのは、それらと関係があるのだろうか。
この心理学の講義では、教授が巨大なスクリーンを使って、プレゼンテーション形式でやっていく。スクリーンに映し出された資料に補足を入れていくだけの、簡単かつ退屈な講義だ。心理学そのものは面白いのだが、授業形態が素朴で、なんの捻りもなく、なんの面白味もない。これじゃあ、高校までの授業と変わらないではないか。
真面目過ぎて冗談の通じない教授の人柄にも、講義が終了してからみんながダメ出ししていたのを知っている。人気もなくて、しんと静まり返っている。そこそこ仲の良かった話し相手のみんなが、途中でリタイアしていった。敦也は残ったことを後悔している。でも、やめなかった。みんなと一緒にやめたかったけど。忍耐強いのではなかろうか。
教授は出席も点数に考慮しているので、席に座ってじっとしているだけで点数はもらえる。暴れ出したい衝動に駆られているが、ぐっと堪えていれば、単位を落とすことはない。
――つまらないな。




