↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の箱庭へようこそ!~創って、護って、派遣して~  作者: 緋桜
第一章 まだ始まってない

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/43

第22話 苦手なんだって!

❀ ❀ ❀

ガラッ


「おー、晴っ!⋯⋯⋯どうだった?」

「⋯⋯⋯⋯⋯ダメだった⋯⋯。」

「⋯⋯まぁ、そうだろうな。」


翌日、学校へ行くと決めた俺は、いつものバスで颯介と登校。

噂は颯介から聞いていた通り収まっており、少なくとも俺の耳に入ることはなかった。

⋯⋯女の子達から、とても同情的な目で見られ、通りすがりに「頑張って!」とか、「女子は皆、桜庭くんの味方だから!」って声掛けられたけど。

唇が引き攣る為、「ありがとう」って少しだけ笑ったら、何故か皆顔を赤くして、動かなくなってたけど。

儚げ⋯⋯⋯って何?なんのこと?


そして、昼放課。

今日登校した目的である、「球技大会の種目変更」を願い出る為に、弁当をさっさと片付け職員室へ。

結果、「もう決まったことだから。」と却下。

担任の先生には、「俺が出たら、後悔することになりますよ⋯?」と、伝えてきた。

「黒歴史も青春の1ページ」と、良い笑顔で言った先生。

⋯⋯⋯俺、サッカーに関しては、沢山ありますけど?


「俺、補欠を目指す事にするわ。」

「前向きなのか、後ろ向きなのか、判断が難しいな。」


前向きに決まってるだろ。


「⋯⋯颯介、ソフトと替わって。」

「やだよ。俺もサッカー苦手だもん。それにお前⋯⋯ソフトでも、隣のポジションのボールまで追いかけて、ぶつかるじゃん。」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯はぁー⋯。」


球技全般がな⋯⋯。

小学校の時みたいに運動会で良くないか?


「ねーねー!桜庭くんに風間くん!ちょっと良~い?」


項垂れていると、クラスメイトの女の子が話しかけて来た。


「うん?何?」

「⋯えっ、桜庭くん、なんでそんなに儚げなの⋯」

「⋯⋯へ?」

「はい、伊藤さん。現実に戻ってきてねー。こいつ今、サッカーやだってゴネてるだけだから。⋯⋯それで、何?」

「⋯⋯あ。そうだった。あのね、肝試しのことなんだけどー、2人も参加で良いかな?」

「え?」

「俺は良いけど、⋯いつ?」


え?⋯颯介、参加するの?


「それがね、本当は今日にでもっていう話をしてたんだけど、昨日、部活行った子がそれぞれ部の子に話しちゃって。他のクラスの子も参加したいって事になって、そしたらもう、先生にも話そうってなって。で、先生の許可が出たら、明日の放課後!」


え?そんなに大勢でやるの?

あそこは、母さんが学生の時にじいちゃんが祓ったって聞いてるし、曰く付きの所は封印してあるって言ってたし、俺もチラッと見た時に陰気は無かったから大丈夫だと思うけど、出来ればあまり近寄らない方が良いんだけどな。

とくに、大勢で。


「明日か⋯⋯うん、大丈夫だと思う。部活の後になるけど。」

「うん、他にもそういう子いるから大丈夫だよー。じゃあ風間くんは参加ね。⋯⋯⋯桜庭くんは?どうかな?」

「え?えっと、俺は⋯」

「もちろん、こいつも大丈夫!」

「は?!」

「本当?!やったぁー!女子が喜ぶー!」

「ちょっと!そんな時間だとバスが」

「大丈夫。母さんに頼むから。」

「いや、でも、お前部活の後なんだろ?」

「待っててくれて良いぞー。」

「いや、ほら⋯」


乗り気がしなくてのらりくらりと言い訳するも、颯介が諦めてくれない。


「だ、だめかな?桜庭くん⋯」

「うっ⋯」

「大丈夫。俺が責任持って連れて行くから。」

「ホント?!じゃあ、明日の放課後、よろしくねー!」


ご機嫌な伊藤さんが、友達の元へと走り去っていく。

なんだかキャーキャーしている。


「おい、颯介!なんで勝手に⋯!」

「まぁーまぁー。お前、クラスメイトとの交流も大事なんだぞ?じゃないといつまでたってもボッチじゃん。」

「な?!ボッチじゃないだろ!」

「俺はカウントに入りませーん。何故なら、俺しか友達がいないからでーす!」

「なっ⋯⋯」


図星をさされて、言い返す言葉が見つからない。

けど、友達って無理して作るもんじゃないだろ?

だいたい、なんか皆一歩引いた所にいて、あまり寄って来ないし。


「あのな、晴。こういうのも、青春の1ページ、なんだぜ?」


颯介が親指立ててニカッと笑う。

そのフレーズ、似たようなのをさっきもどこかで聞いたわ!今、流行ってんの?

お前、そういうキャラじゃないだろ!


「まぁ、明日で5月も終わりだし、5月最後の思い出って事で。」

「はぁ⋯⋯」

「それに、お前がいると、なんだか幽霊達も逃げていきそうだしな。あ、そうだ、御守りとか頼むよ。「悪霊退散」!とかさ。」

「それは御札じゃないか?」


確かに、弱い幽霊達なら寄ってこないだろうけど⋯。

けど、俺は颯介に言っていない事が一つある。

俺は⋯⋯⋯幽霊が嫌いなんだっ!!


妖怪達は良い。

姿は人外だけど、そこまで嫌悪感は無い。

けど、幽霊達は違う!

だいたいは亡くなった時の姿をしてるんだぞ?!

血塗れだったり、内臓出てたり、顔潰れてたり⋯⋯⋯。

見た瞬間に、「滅っ!」って消滅させそう⋯。

一応、幽霊さんは成仏が先なのに⋯。


帰ってからやることは決まった。

明日の為に、護符をいっぱい作ろう。

あれ?

でも、そもそもそんなモノ、いないはずだよな?

これってフラグじゃないよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。