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ふたり日和  作者: AIでライブ配信する人


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2026年9月16日

## 2026年9月16日


朝から、空が少しだけ暗かった。


教室の窓から外を見ると、雲がいつもより多い。


「ねえ、ゆい」


席についたありさが、スマホを片手に言った。


「シルバーウィーク、天気悪いかも」


「そうなの?」


「台風が来るかもしれないって」


「また?」


ゆいが少しだけ眉を下げる。


ここ数日、雨の日が続いている。


「せっかくの五連休なのにー」


ありさは机に突っ伏した。


「まだ決まったわけじゃないよ」


「でもさあ」


ありさは顔だけを上げる。


「遊びに行く予定、全部なくなったらどうする?」


「……家で過ごす」


「それだけ?」


「それだけ」


「つまんなーい」


「じゃあ、ありさが考えれば?」


「考える!」


返事だけは早かった。


ありさは勢いよくスマホを取り出した。


「シルバーウィーク、やりたいことリスト作ろう!」


「急だね」


「五連休だよ? 五個くらいできるじゃん」


「一日一個?」


「そう!」


ありさはメモ帳を開いた。


一個目。


「おいしいもの食べる!」


「それ、いつでもできるよ」


「じゃあ二個目!」


二個目。


「映画!」


「いいね」


三個目。


「ゲーム!」


「それもいい」


四個目。


「どこかに遊びに行く!」


「天気がよかったらね」


「うん」


そして五個目。


ありさの指が止まった。


「……」


「どうしたの?」


「なんでもない」


ありさは一度画面を閉じた。


「五個目は、あとで考える」


「珍しいね」


「なにが?」


「ありさが最後まで決めないの」


「だって、五個目は大事だから」


「大事?」


「うん」


ゆいが少しだけ笑った。


「じゃあ、楽しみにしてる」


「……うん」


昼休み。


二人で机をくっつけて、お弁当を食べていると、ありさがまたスマホを開いた。


「ねえ、ゆい」


「ん?」


「もしさ」


「うん」


「休みの日、雨でどこにも行けなかったらどうする?」


「家にいる」


「だから、それ以外!」


「じゃあ……」


ゆいは少し考えた。


「お菓子買って、映画見て、ゲームする」


「それ、昨日までの私じゃん」


「そうだね」


「ゆいも結構楽しそうじゃん」


「……まあ」


ゆいが小さく笑った。


ありさも笑う。


「じゃあ、それでいいか」


「何が?」


「五個目」


「まだ決めてなかったの?」


「決めた」


ありさはスマホの画面を見せた。


そこには五個目だけ、短く書かれていた。


『ゆいと一日だらだらする』


「……」


ゆいは画面を見つめる。


「これ、やりたいことなの?」


「うん」


「何もしないのに?」


「何もしないのがいいの」


「そっか」


ゆいは少しだけ考えてから、


「じゃあ、雨でもいいかもね」


と言った。


「ほんと?」


「うん」


「じゃあ台風でも?」


「それは困る」


「だよね」


二人で笑った。


窓の外では、雲がゆっくり流れている。


放課後。


校門を出たところで、ありさが空を見上げた。


「……降らないかな」


「何が?」


「雨」


「嫌なんじゃなかったの?」


「今日はちょっと降ってほしい」


「なんで?」


ありさは振り返った。


「だって、五個目が楽しみになるじゃん」


「まだ連休まで少しあるよ」


「じゃあ、あと何日?」


「数えるの?」


「数える!」


ありさが指を折り始める。


ゆいはその隣を歩きながら、笑った。


「気が早いよ」


「だって楽しみなんだもん」


二人の前には、少し暗くなった空が広がっていた。


雨が降るかどうかは、まだ分からない。


でも。


五連休の予定は、もう一つだけ決まっていた。


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