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皆がいつも遊んでいるという外の庭に行くと、木々が生い茂り、綺麗に整えられた芝生が広々と広がっていて、子供達が遊ぶにはもってこいの場所だった。

「王女さまー!」

子供達は私を見つけるや否や、走り寄ってきてギュッと抱き着いてきた。


まさに狙い通り!これを待っていたのよ~。

私は人気者よ~。きたわよ!ついに私の時代が。そうよぉ~。

気分は優勝の凱旋パレードで、沿道に集まった人々に手を振り歩いている気分だった。


結局私達は鬼ごっこをする事になり、初代鬼は、私。

「じゃあ、行くわよぉ~。」

「キャー!」

私の合図と共に子供達が一斉に駆け出していく。

「待てー!」

私は子供達を追いかけて走った、が、ここで予期せぬ出来事が起きた。

子供達が泣き出したのだ。

「うわーん!王女さまが怖いよー!」


カオス!


訳が分からない私は呆然と立ち尽くすしかなく、ただただ今起こっている事を眺めるしか出来なかった。

「姉上!笑顔、笑顔が元に戻ってます!」

見かねたテオちゃんが小声で私に教えてくれた。


まさか!!

油断したわ~。勝負は最後まで分からなかったのよ。


一週間みっちり特訓はした。そのお陰で「微笑む」を習得した私は、今日はその成果を遺憾なく発揮できたと思う。

現に、子供達は私になついてくれていた。

だけど、所詮付け焼刃。体にきちんとその微笑みが染みついていなかったのだ。だから、勝利を確信して油断した私は、鬼ごっこで本来の姿が出てしまったのだ。


やっちまったわよぉ~。どうするのよぉ~。この地獄絵図~。


ワンワンとその場に立ち尽くして泣き叫ぶ子供達や、少しでも私から離れようと逃げ纏い、フィーの後ろに隠れてしまう子もいた。


もう今日はこれで終わりかしら・・・。


これ以上この子達と仲良くなるのは無理だと諦めた私に、ジュリアがこの状況を打開する一打を放った。

「キャー鬼だー!皆逃げろー!」


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