第九話 「逃げろ」
「BLOOD-STAINED-VARIANT」
第九話 「逃げろ」
「イオ、おはよう…!」
「おはよう…」
「調子どう?」
「まずまず…」
[ミラク、イオ、コウ。ロビーに集合してくれ。]
アオギリの声。
「今回は、市街地Gの付近での任務だ。くれぐれも気を抜かないように。」
アオギリが告げる。
「そういえば、回収班って…ソイツらだけで大丈夫なの?」
コウが聞く。
「クロアネを全滅させた場合は大丈夫だ。木がアイツらを出す周期は少なくとも3〜6時間だ。アイツらは木から出た時は小さな蛭だが、死体を宿主にして大きくなったり、死体のエネルギーを吸収して、大きくなったりするんだ。」
「へぇ…」
「一同、武器の強化を忘れずに。」
ミラクはメシュガーを出そうとした。
「イオ…大丈夫…?」
「…大丈夫…」
『市街地G付近』
「反応がある…気をつけろよ…」
「大きい反応だな…」
「アイツだ!」
20mはある、大きな化け物だった。
「…」
イオはメイヘムを構え、好機を伺った。
「構えろ!アイツが動くぞ!」
その時だった。
ヤツの腹部に顔が浮かび上がる。
「何だ…?あの顔…?」
「……?!」
イオは、少しぐらついた。
「おかあ…さん…?」
「ང་བཅས་ཡང་བསྐྱར་མཇལ།」
「イオ!」
イオは膝から崩れて落ちる。
ミラクが心配し、近寄る。
「ダメだ!イオが動けない!」
「逃げろ!」
ミラクはイオの手を取り、走った。
アオギリらも続いた。
『CB本部・治療室』
「イオ…大丈夫…?」
ミラクが心配し、聞く。
「お母さん…お母さん…お母さん…」
ミラクはイオを寝かし、部屋を出る。
「でも…何でお母さんだけ…?」
「そのことについて、話すべきね…」
CBの副官、イオリだ。
「イオリさん…?」
「イオを保護した人の話なんだけど、イオの父親は元CBの隊員だったんだ。でも、イオが幼い時に任務で亡くなって…」
「だからあの時…お母さんだけ…」
「そう…一応、説明しておいたわ…」
「ありがとうございます…」
ミラクは、また治療室に戻った。
「イオ…大丈夫かな…」
第九話 「逃げろ」 完




