第六話 「私のこと、僕のこと」
午後9時。
ミラクは色々あって、寝る準備が遅れていた。
「ふぅ…寝よう…」
そこにイオが来た。
「イオ、どうしたの?」
「……眠れない…」
「大丈夫…?」
「…」
一緒にソファに座る。
「……私の話……してもいい…?」
「珍しいね…いいよ。」
「これを…知ってる人はほぼいない…私は…10年前…ここに保護された…それ以前の記憶はない…けど…親が…クロアネに…殺されたらしい…そのショックで…記憶が無いらしい……」
「………そう…なんだ…」
「私は…14歳の頃から……戦っていたけど……親を殺したクロアネは……見つかっていないらしい……家が………市街地Gだから……行けないらしい……」
市街地Gは、クロアネが大量に生息しているとされている地域であり、立ち入りは極めて困難になった。
「私は…親を殺したクロアネを…殺したい……だから…14歳から戦った…」
「…大変だったんだね…」
「…」
「僕も…親を殺されてさ…だからここに入ったんだ…」
「…!」
「親を殺したクロアネは…もういないけど…やりたいことはあるからさ…他に…」
「そう…なんだ…」
イオは少し俯く。
「ごめん…こんな時間に……おやすみ…」
「うん、おやすみ。」
イオは、ベッドに入った。
(処分…やるしかない…けど……けど…)
イオは、少し寝付けなかった。
翌朝、イオはメイヘムの強化をしようとしていた。
(…射出速度の強化……この成分は使えるかな……)
「おはよう、イオ」
「おはよう…」
「眠れた?」
「眠れた。」
第六話 「私のこと、僕のこと」 完




