第三十六話 「反応」
あの実験から四日後。
ミラクは実戦に復帰できるようになった。
暴走の研究も進んでいる。
昼頃、ロビーでミラクはメンバーと話していた。
「次の任務は……地下?」
ミラクは地図を指さして聞いた。
「そう、またあのランチャー持ってくからな〜」
コウはソファに寝転がりながら答える。
ミラクをソファにぐてっとした。
「話の続き……」
アオギリは困った顔をした。
そしたら、メシュガーが目を開けた。
「なぁなぁお茶しない?」
「殺すぞ。」
またイオにナンパした。イオはメシュガーを本体の剣から引き剥がそうと引っ張った。
「痛い痛い痛い!」
イオは手を止めた。
「せっかくあのチビの部屋から出れたのによ!」
「チビ?」
アオギリが聞き返す。メシュガーはアオギリの方をぎょろっと見た。
「あの黄緑色の髪のチビ!」
「あぁ……メルシオさん……」
アオギリは察した。本当に小さいからだ。
この前の全体身体検査では身長が150.8cmだった。
「ここチビ結構いるんだよな〜」
メシュガーが呟く。
「誰だ?」
アオギリが聞く。メシュガーは少し目を細めた。
「ミラク、クソガキ、あの黄緑色のチビ、ミナとか言うヤツ……キリがねぇ!」
「誰がクソガキだ〜!あとミラクはチビじゃないだろ……!170cmだし。」
コウが反論する。
「セットのイオと比べてみろよ!」
ミラクとイオが並ぶ。6cmイオの方が高い。
ミラクは部屋の隅っこで座り込んだ。
平和な雰囲気だった。その時。
[市街地E地下街に予想外のクロアネ出現。至急出撃可能部隊は出現を。]
アオギリは武器を手に取った。
「行くぞ。」
三人も着いて行く。
[出撃ゲート、セット確認。市街地Eへ出撃。]
四人は目を閉じた。
『市街地E・地下』
「ランチャー重い!」
コウはランチャーを引き摺っていた。
「壊れるぞ。」
アオギリが少し持ってあげる。
「この奥にいるらしい。注意しろ。」
アオギリは武器を握りしめた。
その時、奥から声がした。
「ང་ལུ་རོགས་རམ།……」
「全員!構えろ!」
クロアネは四つん這いであった。
7mはある。目は三つあった。
「ང་ལུ་རོགས་རམ།……!」
クロアネが突撃してきた。
「……!」
イオは開いた口に弾を打ち込む。
「ང་སོའི་སྨན་པ་ལུ་མ་དགའ།!」
アオギリは怯んだ隙に腕を切り落とす。
ただ、すぐ生えてきた。
「まずい!」
アオギリは生えてきた腕に吹き飛ばされた。
コウはこう考えた。
(ランチャーはこの近距離だとランチャーは…)
コウは懐から鉤爪を取り出す。
「うおおおお!」
後ろから背中を鉤爪で引っ掻く。
「བཀག་བཞག ཨ་པ་!」
「今だ!ミラク!」
「えぇぃ!」
ミラクが背中を突き刺す。
「メシュガー!」
「はいよ〜!」
クロアネの体内で変形し、内臓を取り込む。
その時、メシュガーがミラクの体内に取り込まれた。
「えぇ?!」
ミラクは少し怯む、その直後、声がした。
「コイツは圧倒的な回復能力と身体能力。剣では再現できないからな!いいから戦ってみろ!」
ミラクは困惑したままだった。
「ミラク!今だ!」
アオギリはクロアネの目を突き刺し、怯ませていた。
しかし、剣は折れていた。
イオも目を撃っていた。驚異的な回復力ですぐ回復する。連続でイオは撃ち続けた。
(弱点は……心臓!)
イオは弱点透視スコープから情報を入手した。
「剣が折れた!今だ!」
「……えぇぃ!」
ミラクはそのままクロアネの顔を殴った。
ボゴッと音がして、クロアネが叫んだ。
「連撃だ!」
コウも加わる。
ミラクはそのまま振り下ろされた腕を避け、目に拳を突き刺した。
「ང་མཐོང་མི་ཐུབ།!」
赤黒い血が噴き出る。
クロアネは体を起こし、ミラクを押し潰そうとした。
「ミラク!弱点は心臓!」
イオが叫ぶ。ミラクは少しイオの方を向いた。
「コイツは……バカだな!」
ミラクは倒れてくるクロアネの胸部に拳を振り上げた。
「心臓ががら空きだ……!」
倒れたクロアネの胸部に穴ができた。
そして、その穴にはミラクがいた。
「なんだ……そんな強くなかったな。」
「そうですね〜」
「はぁ……はぁ……」
「コウ疲れすぎだろ……」
ミラクが突っ込む。
「弱かった……」
イオも呟いた。
「まぁ予想外は怖いな……」
アオギリはランチャーを拾って、帰還へ向かった。
第三十六話 「反応」 完




