第三十話 「呼ぶ子」
翌日の夜十時。
ミラクはリバビリも兼ねて、少し歩いていた。
そしたら、ロビーの方から声がした。
「あーう……」
「ん?」
ミラクは少し小走りで向かった。
「誰かいるの〜?」
「あ〜……」
奥の方から声がして、ミラクは覗き込んだ。
「え……?!」
そこには、小さな子供がいた。
「何だこの子……」
赤い瞳の小さな子。
ミラクは抱っこして持って帰った。
「あれ……?あの猫ちゃんは……?」
ミラクはもう一回外に出て、辺りを見渡す。
「猫ちゃん〜?!」
いくら呼んでも来ない。
いつもならもう後ろにいるのに。
「あれ〜?」
ミラクは戻った。
「君……いくつ?」
「……?」
「喋れない……?」
「にゃあ……」
「へ?????????????」
ミラクは一回顔を洗った。
「もう一回言って……?」
「にゃ……」
「…………」
ミラクは頭を抱えて、自室に戻ろうとした。
そこに、イオが現れる。
「何をしてるの……?」
「……後はお願い……」
ミラクは子供を持ってきて、イオに託す。
「?????????????」
イオは戸惑いながらも、子供を自室に連れて行く。
「誰……?」
「……?」
一旦、一緒に寝た。
翌朝。
「あの子は……?」
イオに聞く。
「まだ寝てる……」
「あのでっかい猫なのかな……」
「わからない……」
イオはミラクと一緒に食堂に向かう。
「人になったら……ご飯いるのかな……?」
「いるかもしれない……ね……」
第三十話 「呼ぶ子」 完




