第二十四話 「初めて」
『市街地E』
「コウ、あの武器はちゃんと作動するか?」
「持ってま〜す。」
電磁球発射ランチャー。
今回初めての実践投入だ。
「よし…あそこにクロアネが一体いる…撃ってみろ。」
コウ達は忍び寄り、影から顔を出す。
「3、2、1!」
コウが引き金を引くと、電気が貯められて行く。
「え?即発射じゃないの?!」
コウは焦った。
2秒後、装填が完了した。
「いっけ〜!」
轟音と共に放たれた電磁球は、クロアネの胴を貫いた。
「ནཝ་མས།!」
クロアネはこちらに振り向いた。
「俺が行く!」
アオギリが飛び出し、頭を切り落とす。
そのままクロアネは灰となった。
「なかなか使えるな…」
ランチャーについて集まって話していた。
その時、巨大な反応が。
[予想外の巨大反応、戦闘準備]
ビルの上から、30mはあろうクロアネが。
「え………」
(……大きい…)
アオギリは何かを取り出した。
「至急応援を、予想外の巨大クロアネ出現。」
[二チームを市街地Eへ緊急出撃]
「無線を持ってきておいて良かった…!」
アオギリが先導し、突撃する。
「いいか?!時間稼ぎだ!」
巨大クロアネは体を変形させた。
「くるぞ!」
クロアネは腕を振り下ろした。
「金属?!」
腕は金属へと変形し、叩きつけられた地面はひび割れた。
[二チーム到着まで、あと5分]
「コウ!下がってランチャーを!」
「えーと、えーと!」
コウは焦りながらチャージした。
「発射!」
巨大な電磁球がクロアネに向かう。
しかし電磁球は肌に触れて、消えた。
「効かない?!」
「コウ!もう一発だ!」
アオギリが再度突撃する。
「俺も!」
ミラクも続く。
(………弱点……なし…?)
イオは特殊スコープからクロアネを見た。
(なら………心臓…)
胸部に向かい、弾丸は発射される。
しかし、弾き返された。
(なら…足…!)
足元に狙いを定め、発射。
弾丸はクロアネの太腿らしき部位を貫通した。
[援護二チーム、到着]
無機質なアナウンスと共に応援が来る。
「なんだコイツ…」
「驚いてる暇はない!行くぞ!」
全員で食い止める。
大振りな攻撃は破壊力十分だった。
「ミラク!裏!」
アオギリと武器を入れ替えたコウ、応援チームが正面、イオが遠方から足止め射撃を行っている隙に、ミラクは背に向かう。
「メシュガー!」
「?!」
「どうした?!」
「やめとけ!絶対だ!」
「え?!」
「説明したら長くなる!とにかくやめろ!」
「えぇぃ!」
ミラクは焦りから、メシュガーを形態変化させ、背を切った。
「……知らないぞ…」
メシュガーは取り込んだ。
「?!」
メシュガーは更におどろおどろしい姿に変貌した。
アオギリは怯んだクロアネに追撃をする。
「イオ!」
イオはすぐさま眼球を撃ち抜いた。
「ནཝ་མས།!」
「今だ!」
アオギリとミラクが表と裏で同時に首を切ろうとする。
「何か…おかしい!」
ついに巨大な首を切り落とした。
しかし、メシュガーの様子がおかしい。
「ミラク、後悔はするなよ…俺にも制御が出来なくなった……全員!気をつけろ!」
メシュガーの目が閉じた。
「うあああああああああ!」
ミラクが崩れ落ちる。
その瞬間黒い霧のような、実態のない鎧がミラクに纏わりつく。
「ミラク!」
イオが珍しく叫ぶ。
ミラクのようなものはイオ達の方向を向いた。
「に…げ…」
少し見えていた顔が黒くなった。
第二十四話 「初めて」 完




