第二話 「肉の壁」
アキノが書類を脇に抱えながら言う。
「イオ、ミラク。お前のパーティメンバーが決まった。コウと幹部アオギリ。この四人だ」
イオは無表情のまま呟く。
「よろしく…」
ミラクは笑顔で出迎える。
「よろしく!」
「よろしく!俺、コウって言うんだ。これから頼むぜ〜」
アオギリはミラクを見て、少し考える
「お前が[適合者]か…見た目ではわかんないな…」
「そうですか…?」
少し笑ってみせる。
「まあこれから、仲間って訳だ。よろしく」
「うん!」
ロビーにアナウンスが響く。
[市街地Cにて、クロアネ出現。ミラクらんのチームは、出撃の準備を。]
「よし、行くか…!」
ミラクはメシュガーを手に取り、ゲートへ向かう。
『市街地C』
斜陽の差す町に、何か言い表せぬ雰囲気が。
「なんだ…この雰囲気…。」
「絶対…何かがいる…!」
イオはメイヘムを構え、警戒体制を敷く。
本部からのアナウンスが四人の耳に。
[10m級人形クロアネ4体。至急蛭の木を植えられぬよう、排除せよ]
建物の影から、毛のない人型の異形が。
肉の壁とでも言えると言うような見た目。
「アイツが…クロアネ…」
「コウ、見た事無いのか?」
「うん…ない…」
「じゃあ何でここに入ったんだ…」
「カッコ良さそうだから…」
一同、呆れる。
イオの射撃を合図に、突撃を敢行。
ものの10分程度で殲滅は完了した。
「うげぇ…キモ…」
「しょうがないだろ…」
[殲滅を確認。本部に帰還せよ]
「うし…行くか…!」
暫くして、本部へ帰った。
[ミラクチーム帰還。戦果の報告を行い、休息を取るように]
「やっと終わった〜」
ミラクはソファに飛び込む。
イオの口角が少しだけ上がる。
「笑った?」
「…笑ってない」
コウも飛び込む。
「初任務からやべーって…!」
「そんなんだったらすぐ辞めるぞ」
「あだ!」
アオギリがコウの頭を少し叩く。
「次の任務に向けて準備しとけよ。」
第二話 「肉の壁」 完




