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第十六話 「残留」

ミラクは練習室に行こうとしていた。

そこにイオが通りかかる。

「イオ、おはよう…!」

「おはよう…」

「一緒に練習する?」

「うん…………!」

そこに小さい影が来る。

「ミラクく〜ん!」

「はい……?」

メルシオがダッシュで駆け寄る。

「研究さ・せ・て?」

「無理です。」

「なんでー!」

「いや…今から…」

「いいじゃん!行くよ!」

「ごめん…イオ…」

ミラクはメルシオに腕を引っ張られる。

(イオの目…怖…)

イオはメルシオを睨みつけた。

メルシオはそれに気づかず、ミラクを連れ去る。

『研究室』

「じゃあ血摂るから!」

「えぇ…」

血を取り、顕微鏡で覗き込む。

「…やっぱり!!!」

「うるさ…」

「君の血液中にクロアネの残留組織が少し見られるね…!」

「えぇ?!」

「大丈夫!悪影響はない!多分!」

「えぇ…」

「だからあの武器に適合したのかも!」

「あぁ…」

「過去の適合者にも見られたんだ!」

「そうなんですか…」

「あの武器クロアネの成分入ってるじゃん!だからだ!でも…なんで残留組織があるんだろう?ん〜…なんか接触とかある?」

「小さい頃…親をクロアネに殺されて…」

「10年前?」

「いや……7年前です…10年前は逃げ切って、7年前に避難所を移動中に襲撃にあって……その時は隠れてて…去った後…親を探してその辺りを歩いていたので…多分その時に…」

「ん〜それなら結構適合者多そうだけど…」

「そうですよね…」

その時、ミラクは気付いた。

イオがドアの隙間から覗いていることを。

(怖…)

メルシオはそんなこともつゆ知らず。

「もっと血液見とく!」

「はい…!」

ミラクが部屋から出ると、イオがいた。

「練習…」

「うん…!」

ミラクは心に誓った。

イオを怒らせてはいけないと。

その後、ミラクはビクビクしながら練習を終えた。

第十六話 「残留」 完

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