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第十五話 「コア」

午後9時。

廊下から声がする。

「クロアネのコアの成分がだいたいわかったぞ〜!」

メルシオがそう叫びながら走り回る。

「ストップ…」

ミラクは困り果てた。

「聞きたい?!聞きたい?!」

「いや…」

声を聞きつけたイオ達が出てくる。

「五月蝿い…」

イオが圧で押し潰す。

「ゴメンナチャイ…」

「ははは…は…」

ミラクは部屋に戻ろうとした。

「待って待って!聞いてよ〜!」

「えぇ…」

引き戻されて、ロビーに集められる。

「先輩…五月蝿いです…」

アオギリが呆れながら言う。

「いいじゃんいいじゃん!アオギリくんは神経質だな〜!」

「やめてください…先輩…」

「アオギリさんが…後輩?」

ミラクはキョトンとする。

「そう…俺は21歳だから…メルシオさんは2歳上なんだ……入った時期も俺が後だし…」

「えぇ…」

「何その顔!」

メルシオはアオギリにぐるぐるパンチをお見舞いするが、普通に止められる。

「小さいからそれやっても無駄ですよ。」

「生意気な後輩だな?!」

「早く言ってください…」

ミラクは眠たそうに言った。

「コアの成分は〜…?!」

一同黙り込む。

「ドラムロールしてよぉ!」

「無理です。」

ミラクは真顔だった。

「コアの成分は……60%が人工物の可能性がある!」

「…………………えぇ?!」

「重要な事をサラッと言わないでください!」

「まだ可能性だから!」

「でも…」

「人工物なら……クロアネを作るヤツがいる?」

コウは呟いた。

「残りの2億に…いるのか?」

「地上にそういった建物はないからな…木がどうやってできるかもわからなかったからな…」

アキノは不安そうな顔をした。

「地下を捜索しよう…地下はクロアネが多くいる可能性があるから…よっぽどじゃないと危なくて行かなかったが…行くしかないだろう……今までは殆ど生態反応だけを調べていたからな…」

アオギリが提言する。

「大丈夫か?既存の武器で…」

「アイツに頼むか…」

アオギリはどこかへ向かった。

「新しい…武器…?」

ミラクは興味があるようだ。

「広範囲に強力な攻撃を仕掛けないと…地下の殲滅は難しいはず…」

イオはミラクに続くように呟いた。

「そうかもね…」

ミラクは頷いて、自室に戻った。

(新武器…か…)

ミラクはそのまま眠った。

翌朝、ロビーに向かうと大きな何かがあった。

「これ…」

「これ新武器。9時にお願いされて寝ずに作ったんだよ…!」

武器開発担当の人だろう、ゴーグルを外している。

「初めましてだね、私はテルム。武器開発担当で、5年前からここに居るんだ。」

「僕はミラクです、まだ入って1ヶ月くらいで…」

「噂は聞いてるよ、適合者でしょ。」

「はい…5年前にこの武器が出来たらしいですけど…作ったんですか?」

「その時はまだ入ってないね、作られてから少しして入ったの。」

「そうなんですか…!」

他愛もない会話をしている中、ミラクは思う。

(この人…女性だよね……身長おっきいんだけど…僕より……また越された…)

テルムは身長176cm。

女性の中でも特に身長が大きい。

(僕の方が……すごい小さい…)

ミラクはまたショックだった。

「この武器、適合試験をすっ飛ばして使えるんだ。ランチャー型でさ、爆破は危ないから球状の電気を打てるようにしたの。でもさ、適合がいらない代わりに鉄を多く使うからあんまり多くは作れないんだよね。」

「そうなんですか…確かに…地下の機械は全部故障してて…今はまだ浸水もしていないから…」

「地下の機械は生半可な電気じゃ爆破しないように作られていたから。」

「じゃあこの電気は…」

「ギリギリを攻めた。」

テルムはドヤ顔する。

「はぁ…」

「地下に行くなら誰か一人これを持った方がいいよ。CBの制服は特殊加工で電気をあまり通さないから感電の心配は無し。」

「そうなんですか?!」

ミラクは初めて知った。

「知らなかった?」

「はい…」

「まああんまり気にしないよね…殆ど地上戦だもんね………地下は狭いから大勢で行くとアレだし…困ってたみたい。」

「いつから地下に行き始めたんですか?」

「8年前にCBが発足してから行こうとはしてたらしいけど…結局私が入ってきた時くらいに初めて行ったらしい……初期は武器が弱かったから…」

「そうなんですか……そろそろ武器の手入れするんで…では…」

「うん、またね〜」

ミラクは自室に戻った。

「また身長越された…」

「またかよ。」

メシュガーが起きる。

「ここ身長大きい人多いって……イオも173cmだし、テルムさんは多分175cmくらいだし……アオギリさんは182cmだし…」

「あのクソガキはどうなんだ?」

「コウは…168cm…」

「よかったじゃねぇか。」

「まあね…」

「ていうかアイツ2年前からいるらしいぜ。」

「同い年なのに…16歳から戦ってたんだ…」

「いや、雑用。」

「えぇ…」

「戦い始めたのはお前ろチームを組んだ時だな。」

「そうなんだ…」

第十五話 「コア」 完

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