尋ね人
「仕事中に申し訳ない、すまないがこちらに永遠と言う人は居るか?知り合いをツテこちらに居ると聞いたのだが?」
赤髪の男がそう伝えると周りの生徒達は、永遠の名を聞いてヒソヒソと話を始めていく。
「申し訳ないですが、私達は数日だけ雇われた臨時教師なのでその方に心当たりはないのです」
警戒していると言う事もあるが、実際によく知らないユウスケ達を代表して青龍がそう返事を返すと赤髪の男は周りの生徒や教師達に同じ質問をしていく。
しかし、永遠に関して詳細を知っているのは学園長だけなので、教師や生徒達は口を揃えて「卒業してから全く見ていない」と返していた。
一様に同じ返事に赤髪の男は黙って何やら考え込むとユウスケ達に礼を述べて仲間と思われる人物達と再び空の彼方に飛んでいってしまった。
「なんだったのかな?」
ただ者ではない感じてはあったが、殺気などは感じられずその場に居た者達は訳が分からず首を傾げたり、永遠について話し合ったりと様々な反応を見せていた。
それはユウスケ達も例外ではなく、あの者達の目的が分からず授業が一時的に止まってしまう程だった。
「私、学園長に伝えて来ます」
そう言って一人の教師が学園長の耳にも入れておこうとその場を立ち去ると入れ替わる世にユキオ達がやって来ると辺りを見回していく。
「変な気配を持った奴ら来なかった?」
どうやら先ほどの人物達の事を言っているみたいだが、「何もなかった」とユウスケが伝えるとユキオは一安心していた。
「それより、ユキにぃの方は大丈夫なんだよね!」
朝の事を無かったかのように現れたユキオにどうなのか尋ねるユウスケからは何とも言えない威圧感を感じ、冷や汗が出てくるのを感じるとユキオは思わず後退りしてしまった。
その間にマオが割って入り事情を説明するとユウスケから感じる威圧感が消えるもその目は、まだ疑っている様子だ。
そんなユウスケにちょっと萎縮しながらも心配をかけた事を謝ると今度はラードが顔を近付けるとしかめ面になり、無言でユキオの顔を見つめる(ガンを飛ばしている)と何か納得したように何も言わずに立ち去っていった。
「まぁ、今はユキオ君が元気になって良かっただよ!」
場を和ませようと口を開いた玄武にユウスケ達もこの場ではこれ以上、追求はしなかったが「ちゃんと話すよ」と告げるユキオの顔は顔色が良くないように見えた。




