学園生活Part3
時間は過ぎて特別教師、最終日。
たった数日とは言え、ユキオとユウスケの二人にとっても良い刺激があり、親しくなった生徒達と授業ではなく何てことない日常会話をしたりと充実した生活を送る事が出来た。
なのに、ユキオは暗い闇の中を一人で立ってきた。
だが、この光景をユキオは知っていた。
「最近は見なかったんだけどな……コレ」
ガックリと肩を落としてそうボヤくユキオは、焦りや不安の表情を見せることなく慣れた様に暗闇の中を歩きだした。
今日は、どれくらいで目を覚ますのか?
なんて事を考えながらただひたすら進んでいく。
そう、この暗闇の空間はユキオ自身の夢であり、過去に何度かこの夢を見たことがあった。
最初に見たのはあのモノノケを退治した次の日の事で、それから時たま見る夢と言うか悪夢。
悪夢と言ってもただ暗い闇の世界を一人でひたすら歩き続け、疲れて眠ると現実で目が覚めると言った内容だ。
なので、今回もいつものように対処してさっさと目を覚まそうと考えていた。
「………ん?」
いつものように歩いていると暗闇を照らす一筋の光が見え、夢とは言え明らかに不自然な一つの扉がそこにはあった。
夢の中とは言えこのパターンは初めてで、ユキオの足も自然と止まっている。
そして、あの扉を開けるかユキオは悩んだ。
夢とは言えこの夢事態がよくないモノと把握していて、実際にこの夢を見た日はろくな事がない。
ただいつもと違うのは扉の存在だ。
あの先には何があるのか?
予知夢の一種をあの扉の先で見ることが出来るのか?
それともそのまま目を覚ますのだろうか?
しばらく悩んだ結果、ユキオはあの扉を開ける事に決めた。
今までの経験からすると例えあの先が今より危険だとしても死ぬ事はないと思ったからだ。
夢の中だからではなく、自身に生死の危険が及ぶともっと酷いモノ(気配)が頭の中に流れてくるが現状、そんな感じは一切ない。
だから、ユキオは戸惑いや迷いを捨ててドアノブに手をかけて扉を開いていった。




