後日談Part4
「礼を言ってきた………と?」
にわかには信じがたいユウスケの話に学園長はその話を直ぐには飲み込めなかった。
また、その時の様子を改めてレオンにも聞いてみるがレオンは意識を失った前後の記憶は曖昧だと答え、絡新婦が出現中の記憶は全くないと伝える。
「だから、過去にあったモノノケ絡みの事件とかを皆で調べてる最中なんです」
「やはり、永遠の力も必要か………あやつも色々と忙しいがなるべくこっちに来るように伝えよう!」
学園長の考えでは、敵はユキオと永遠の二人を狙っているのだろうと思っていた。
ユキオもそうだが、聖人の子孫である永遠も特別な力があり、常人とはかけ離れた力がある。
「まぁ、もし相手が大群でやって来た際は周りの連中に声をかけて協力してもらおう、幸いにもこの学園にはこの国の王のご子息が学びにきておる」
王の息子の話を出した瞬間、間を開けずにその息子の名前を聞いたユキオに学園長は驚いた顔をしていた。
王の息子と分かると色々と危険が及ぶと考えて身分を明かしていなかったからだ。
「知ってるのか!」
「マークとは4年前、この学園に入る少し前に国からの依頼で城に行った際に知り合ってそっからの付き合いです」
驚く学園長に対して淡々と答えるユキオにユウスケも何か思い出したような顔をしていた。
「前々から思ってたけどユキちゃんの人脈は凄く広いのね」
「広いなんてモノじゃないよマリー姉ちゃん!僕もユキにぃと一緒に居るからそれなりに情報やら人脈はあるけど、ユキにぃは異常だから!」
ユウスケでさえ、何処からその情報を仕入れてきたのだろうか?と思う事がこれまでにもあったらしく、その異常さを伝えていく。
「この街のたいていのことは耳に入ってくるよ!良いも悪いもね」
ウィンクしつつ軽い感じで話すが、ユウスケ達はついていけず特にユウスケに関してはこの先、何度、驚かされるのだろうと思ってしまった。
「まぁ、俺の事は置いといて、もしもの時は国も動いてくれるよ!この国の王は話の物分かりがいい人だからね!あとは、レオン先生にもレオナちゃんと同じように魔を払い、弾く儀式魔法をしたから大丈夫……だと言いたい」
以前、聖なる儀式魔法を行ったレオナにはその後の変化は見られず、そう思いたいが不安が無いわけではなく自信を持って大丈夫とは言いにくい。
むしろ、レオンはユキオ達に感謝の気持ちでいっぱいだった。
マリアもレオンの事で改めて感謝をしていた。
「これで、レオンちゃんがくだけた性格になってくれると親友としてはもっといいんだけどな~!」




