雷雨の激突Part5
ドラゴンと青龍の膠着は数分ほど続いていたが、これ以上長引かせる訳にはいかないと決断した青龍は少しだけ力を解放した。
それに気付いたドラゴンも更に力を放出しようとしたが、もともと力の差は圧倒的に青龍の方が上なので力の一片を見せた青龍には敵わず、爆発を押さえ込まれた上に逆にそのダメージを自身が負うことになってしまった。
むしろ、そのダメージには青龍の力も加わっているので倍増されている。
もしかしたら倍どころではないかもしれないが、そんな事は二人には関係ないのである。
先ほどより深刻な傷を受けたドラゴンは、今度は悲鳴すらあげられず爆風で後ろに吹き飛ばされていた。
そして、その瞬間を待っていたユキオが動くと白い閃光へと変わりドラゴンを貫いていった。
その瞬間に激しい雷雨を起こしていた雲が一瞬で消し飛び、衝突した際に発生した光が何処までも広がり森だけでなく街全体が光に包まれていった。
※
「……………」
光に包まれた後、ユキオが目を開けるとそこは自分達が使っている洞窟の一室だった。
あの激突の後遺症なのか?
記憶が曖昧で体を起こそうとしても起き上がれず頭にズキズキとした痛みまで走っている。
どうにか顔だけは動かす事が出来たのでゆっくりと辺りの様子を見回していくと、隣のベッドにレオンが寝かされていた。
「無事だったのかな………?」
ぼんやりとした視界と頭の中でそう考えて居ると、誰かが部屋に入ってくる音が聞こえてきた。
入ってきた人物はまず、レオンの容態を確かめると次に自分の所にもやって来た。
マリアだった。




