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血の契約  作者: 末弟
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雷雨の激突Part4

「ふんっ!!!」


ドラゴンの攻撃をかわしつつ懐に入り込んだ青龍が、気合いの入った一撃を入れるとドラゴンは小さな悲鳴をあげて少しだけ怯むと続けて一太刀、また一太刀と入れて反撃する隙を与えず攻め続けていく。


青龍が正面から攻めていると稲妻と共に落ちてきたユキオがドラゴンの片翼を切り落とすことに成功した。


すると、激痛が走ったドラゴンが激しく暴れだし、電撃のバリアーを張るとその衝撃で二人は吹き飛ばされてしまい、森の中へ姿を消した。


だが、二人は直ぐに森の中から飛び出して再びドラコンの元へ向かっていく。


「ちょっと、面倒ですね……これは」


思わずそう漏らす青龍の隣では舌打ちするユキオが、忌々しそうに唇を噛み締めてドラゴンを睨んでいた。


それも仕方ないのかもしれない。


何故なら先程、与えたはずの傷は既に完治しており切り落とした片翼も元通りになっているからだ。


普通のドラコンにここまでの治癒能力はなく、その原因はわかっていた。


自分の命を捧げたあの男の魔法によるものだと。


それでもユキオと青龍の二人に焦った様子はなく、何かの覚悟を決めた顔をしていた。


その答えは簡単だ!


目の前のドラゴンを跡形もなく消し飛ばせばいいだけの話だと。


実際、この二人ならドラゴンの一匹を消すのは造作もない事だから。


「では、私はあのバリアを打ち破りましょう」


武器を構え、腰を落とす青龍に続いてユキオも少しだけ腰を落とすと刀を自分の顔の横に上げて構えを取った。


そんな二人の気配を察してか傷が完治したドラゴンは雄叫びをあげ、周りの電気を溜め込んでいく。


どうやら、先ほどのバリアの要領で今度は爆発を起こそうとしているらしくドラコンの放つ光で、辺り一体が昼間の様に明るく照らされていく。


そのかんにユキオと青龍の二人も神経を研ぎ澄ませて力を高めていた。


そして、激しい雷音が鳴り響くと同時にドラゴンと青龍が動いた。


爆発波を起こそうとするドラゴンに向けて高速の突きを繰り出して青龍はその攻撃を押さえ込んだ。


いや、正確には完全に抑えこんではおらず一進一退の状況だった。


これには青龍自身は少し予想外な展開で、相手の力量を見謝っていた自分を愚かだと思いたかった。


また、ユキオも苦にすることなく完全に押さえ込めると思っていた予想が外れてしまった。


しかし、焦ることなくその時が来るのを静かに待った。

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