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血の契約  作者: 末弟
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雷雨の激突Part2

ドラゴンから放たれた電気の塊は電磁砲(レールガン)の様な原理で放たれ、周りに電撃を放出しその速度は音速を越え、あっという間にユキオの目の前に迫っていた。


「……………」


迫り来る電撃を刀で受け止めるユキオは終始、無言のままでその顔には焦りは微塵にも感じられず冷静に対処していくのであった。


「化け物かあのコゾー!!!」


刀、一本でドラゴンの攻撃を受け止めているだけでなく全く後ろに後退することなく凌いでいる姿に実力の違いを見せ付けられ、男達の背筋に冷たいものを感じた。


ついには受け止めていた攻撃を弾き返されたどころか弾き返した電撃は無数に拡散して今度は男達に向けて迫っていく。


たが、男達もやられっぱなしではいられず攻撃を避けるとすぐさまユキオと青龍に向けて襲いかかっていくが、その攻撃はカスリともせずむしろ攻撃の手を増やす度に自分達がダメージを負ってしまっていた。


それどころか相手は全く本気を出していないと感じ取ると男達の戦意が僅かに下がり攻撃を躊躇ってしまった。


その隙を見逃さないユキオと青龍は一瞬で男達の命を刈り取り、唯一残ったのはドラゴンとその主と思われるドラゴンに乗っている男だけだった。


正確にはドラゴンに乗る男が詠唱をして自分達の身を守ったと言う方が正しいかもしれない。


しかし、その詠唱も防御魔法の類いではなく自らの命を削って己の力を一時的に限界を越えると言う禁呪魔法だった。


男は自分の命を犠牲にして禁呪を使い、その力をドラゴンに捧げていく。


むろん、二人もその黙って見過ごす訳にはいかず阻止しようと行動に移すもドラゴンによって阻まれてしまい、敵のパワーアップを許してしまう形となった。


ドラゴンの瞳が怪しく光を放つと同時に辺りに激しい稲妻を撒き散らしていく。


空は嵐の様に荒れているがマオ達の結界のお陰で森は守られ影響もないが、結界に当たると高原の威力の凄まじさを思い知らされるように地震を思わせる地響きが何度も起きていく。


「………ちょっと面倒ですね」


目の前のドラゴンはドラゴンの中でも上位種であるサンダードラゴンと呼ばれ、その名の通り電気を操る事ができ、他の種と比べると凶暴性は少ないが知能が高く会話も出来る。


ただ、ドラゴンの種なので戦闘能力は高くユキオ達の住む地上では珍しい存在で契約する事、出会うことも珍しい。

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