表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血の契約  作者: 末弟
32/54

雷雨の激突

降り出した雨の中、魔法を使いゆっくりと上昇していくユキオの手には一本の刀が握られ、鞘だけ消えると横に凪ぎ払っていく。


振り払われた一太刀はユキオに向かってきていた何かを切り伏せ、雨粒も一緒に前方へ弾き飛ばされていく。


「ユキ!?」


視界が悪く、何処から攻撃を受けたと思われたが周りには人影はなく、心配する白虎が声をかけるがその先は朱雀に止められてしまった。


「相手には気の毒だけど、あぁなったユキは誰にも負けないのは貴方も分かってるはずよ!何より青龍も居るから安心だから、今はこっちの仕事に集中よ!」


今のユキオには余計な気遣いはかえって邪魔になると知っている筈と諭す朱雀の言葉に頷きつつも心配な白虎は、もう一度ユキオの方に視線を向けるが既にそこに姿は無かった。


すると、別の方向から目映い光が発生するとユキオと青龍が数人の人間と一体のドラゴンを相手に戦いを繰り広げていた。


その様子は、授業を受けていた森の中に居る生徒達の目にも確認出来るほどで、稲妻と思われる光が何度が発せられるとドラゴンの姿を見た生徒達が次々と騒ぎ始めた。


そんな騒ぎは戦っているユキオ達に届かず、視界の悪い雷雲の中を何度もぶつかり合っていく。


「放て!!!」


ドラゴンの背中に乗る男が合図を出すと、ユキオのと青龍を囲むように陣形を取っていた者達は一斉に魔法を放ち、ドラゴンは雄叫びを上げると口を開き電気を溜め込んでいく。


しかし、放たれた魔法は突如として出現した穴に吸い込まれてしまい、二人には届くことはなかった。


これには攻撃を仕掛けた方が戸惑ってしまい、何をされたのか理解が追い付かなかった。


それも無理はない………


突如現れた穴は魔法の類いではなくユキオの中に宿る神の力の一部に過ぎず、吸い込まれた穴からそのまま自分達の元へ返ってきている。


それも明らかに威力を増した状態で。


完全に不意を突かれた敵側は慌てて回避して直撃を避けるが、その隙を見逃さない二人は反撃に打って出る。


「!!」


懐に潜り込まれた一人の男は驚きの表情のままユキオに一刀両断され即死。


近くに居た別の男も青龍の武器である青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうで突き刺されて切り捨てられていた。


「この程度で私達を殺そうなどと片腹痛いですよ………」


数度、手を合わせただけだが相手の実力が読めた青龍の口調は丁寧だが、その顔は静かな怒りを露にしていた。


それでも引かない男はドラゴンに命令を下し、溜め込んだ電気を一点に放出していく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ