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血の契約  作者: 末弟
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森での再会

「皆離れて!」


撤退しても追い掛けて来ると思ったレオナが空に飛び上がると、背中から六対十二枚の翼が出現し、各翼からイーターに向けて吹き荒れる冷気を放っていく。


その威力は凄まじく、イーターもろとも森の一部を氷の世界に変えたばかりか辺りの温度が急激に下がり、吐き出される吐息が白く染まってしまうほどだった。


とりあえず、窮地が去った事に安堵するレオナは一息ついて降りていき、生徒達からは歓喜の声を上げて歩み寄っていく。


だが、森の奥から鋭く尖った太い木がレオナ目掛けて飛んで来ている事に気が付き、一転して悲鳴と驚きの声が上がった。


油断していたレオナも反応が遅れてしまい、串刺しにされる自分が脳裏によぎると血の気が引いていく感覚を覚えた。


しかし、走る痛みや体を貫かれる感覚を感じず、逆に違和感を覚えつつもおそるおそる視線を戻していくと。


「やっほーレオナちゃん!」


そこには、飛んできた木を掴みながら軽い感じで挨拶するユキオが居た。


何でここに?とその場に居る者は思ったが、ユキオは掴んでいた木を自分の方に引っ張ると森の中から一匹のイーターが引きずり出された。


「はい終わり!」


すかさず火の玉を放つとイーターは一瞬にして灰になったが、今度は雄叫びを上げるユウスケの声が聞こえてくると巨大なイーターが空に打ち上げられていく。


その衝撃的なシーンを目の当たりにしたレオナ達の間には衝撃が走っているが………


「ファイヤーランス」


腕を振り払うような仕草を見せたユキオから炎の槍が放たれると別の方向からも同じく炎の槍が現れ、巨大なイーターを貫いた。


その次の瞬間イーターの身体は炎に包まれ、あっという間に消し炭となって消え去ってしまった。


「またね~!………にしても味気ないわ~!」


消え去ったイーターを確認するとレオナ達に挨拶すると頭の後ろで腕を組んでユウスケが居ると思われる方に歩いて行くが、その後ろ姿は凄くガッカリしていた。


しばらくの間フリーズしていたレオナ達だったが、我に還るとお互いに何も言わなかったが、思っている気持ちは同じのようでユキオの後を慌てて追いかけていく。

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