もう一人の英雄
気を使ってくれた事に礼を述べるて話の続きを始める学園長は「聖戦に関してついてどれくらい調べたかのか?」と言う質問にユキオは調べた事を話していく。
その聖戦で神の力を受け継ぎ、悪魔達を倒したのはユキオの祖先とラー達の活躍によるモノとなっていと言うのが主だが、学園長には神の子の他にその力に匹敵する程の力を持つ人物が居たことを語りだした。
すると、ラー、玄武、神龍の三人は何かを思い出したように顔を見合せた。
「そちらの神達も思い出してくれたようですな……」
聖戦を勝利に導いた立役者の一人だと言うのに語られず、その人物を知る者は数少なくラー達でさえ忘れていた。
「その人物も自分を慕う者を従えて聖戦で戦ったとされているのじゃが、聖戦で戦死したとされていた」
「表向きはな!実際は、死んでいない………あれは祭りたてられるのを逃れる口実だ!まぁ、常人ならぬ力を持っていたからその力が狙われる事がないようにとしたのもあるがな」
学園長の話にラーは当時の事を思い出したように補足をした。
つまり、その人物は死を偽装したのでその後も何処かで生き延びていて、その力は今も密かに継承されていると語った。
ただ、学園長やマリーの反応を見ると身近にその人物の子孫の所在を知っていると見る。
「誰なの?何処に居るの?」
ユウスケの質問に学園長は名前と今はこっちに居ないとだけ答えてれた。
その子孫の名は永遠と言う人でこの学園の元生徒でマリーと同級生で卒業後は学園で格闘術を教える教師となる予定。
今は、訳あって自分の故郷に帰っているので直ぐには会わせられないのとの事。
「そんなに凄いのその人?」
「そうねぇ……あまり好んで戦わなかったけど凄く強かったわよ!特に光魔法や浄化と言った聖なる魔法に関しては当時の教師達はおろか、学園長も敵わないほどだったのは確かだったわねぇ……」
彼の凄さを上手く伝えられているか不安げなマリーだが、ユキオはその人物に会ってみたいと思った。
聖戦で活躍した英雄の子孫と言う事もあるが、会う事で今回の件の真相がなんとなく見えそうな気がしたからだ。
それに、この先起きるであろう争いにその力が必ず必要だと根拠はないがそうだと誰かに告げられている気がしたからだ。
「でも、未だに敵対してくる相手の姿を見たことないんだよなぁ……」
深いため息をつくユキオは、すっかり暗くなった空を眺めながら見えない敵をどうやってこちらに引きずり出すか考える。




