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血の契約  作者: 末弟
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歓喜

「それより、来てもらったから直ぐに始めますよ!俺はともかく、彼女達は不安なんですから!」


しつこい勧誘にちょっとメンドクくさそうな対応を見せるユキオは話を反らすために、半年前まで絡新婦に取り付かれていた女性の方を指差す。


その女性は、整った顔立ちをした可愛らしい少女で年齢はユキオ、ユウスケの二人と同じくらいに見えるが、その顔は少し強張った表情を浮かべていた。


そんな彼女の顔を見るや、ユキオは思わず熱くなっていて少し気まずそうする学園長をスルーして、準備していた小さな魔法陣の内部に取り付かれていた少女を案内して今日で終わりを告げるモノノケの確認を始めていく。


その様子を固唾を飲んで見届ける学園長やマリーにこの学園の教師と思われる眼鏡をかけたもう一人の女性は、教え子である彼女の無事を手を合わせて祈っている。


「…………」


目を瞑り、両手を広げるユキオから魔力が溢れ出ると、今度は大きく目を見開き、意識のみを少女の体内に潜り込ませて行く。


その間にもユキオからは魔力が溢れ続けているが、しばらくすると出ていた魔力が治まりを見せ少女の足元にあった魔法陣が薄れるようにゆっくりと消え去っていった。


すると、一息つくユキオの口から「終わった」と告げられ、今後、モノノケや悪意のあるモノなどを跳ね返す魔法と言うか呪方を彼女にかけたと更に付け加えた。


かかった時間はおよそ数分程度で、少女や周りには特に何かあった訳じゃないので一見するとユキオが目を大きく見開いてただけだったが、少女と学園長には確かに感じていた。


言葉には言い表せないが、この身を加護してくれている力を感じる事に。


そして、モノノケの脅威が完全に去ったと実感した瞬間、見守っていた教師の女性が抱き締めると歓喜の涙を流しながら少女は泣いた。


と同時にその様子を見ていた他の教師や生徒達の歓喜の声が上がり、学園中が喜びに包まれていた。


ユキオ達も笑顔でその様子を見守っており、喜ぶマリーと白の目にも涙が浮かんでいた。


「感謝してもしきれんの」


歓喜に震えながらユキオの手を取り、深々と頭を下げる学園長にユキオはただ笑って「自分に出来る事をしただけです」と伝えたが、ここまで喜ばれると心の奥で何か熱いモノが広がっていく感覚を覚え。


だが、ユキオ的にはこれからが本番だと感じており、その顔は再び真剣で険しいモノに変わっていた。

プロフィール紹介


朱雀(女)



四神の一人で南方を守護する者とされている赤い鳥でユキオと契約している。


オレンジ色の長髪だが、身長が低いせいで子供に見られる事がある。


白虎と行動を共にすることが多いが、その訳は能天気でユキオに甘い白虎のお目付け役的な意味が含まれている。


普段の世界では隠密軍団を率いる長で主に情報収集を得意としているが、やはり戦闘能力は高い。


ユキオとは恋仲だが、一番しっかりしているので自然と纏め役になっている事が多いとか?



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