♯62 閑話 或る勇者の第二の人生
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あん?俺?
まぁ、俺も別に、そこまでデカい事件が有ったって訳じゃないさ。
普通に仕事で、エルパソからサンノゼに飛行機で移動してたんだよ。
テキサス州だよ!因みにニューメキシコじゃねぇよ!?
あぁ‥‥、まぁ、俺だって日本の県だっけ?良く分かってないけどさ。
おう、そんで、経由地のフェニックスに着いて、そこで飛行機降りたとこで意識が途切れたんだ。
気が付いたらベッドで寝ててさ、異様に高い天井に驚いたし、自分の周りに立てられてた木の檻にも驚いたね。
しかも体の自由も利かなかったから、最初は空港で気絶でもさせられて、そのまま捕まってるんじゃないか。なんて思ったくらいだ。
で、まぁ、結局その時には既にこの世界で生を受けた赤ん坊だった訳だな。
グレッドナッド家っていう、地方貴族の家だった。
うん?言ってなかったっけか?あぁ、いやいや!気にしないで!そういう堅苦しいの苦手なんだよね、俺。
‥‥お、おう。申し訳ない‥‥。
ンン!それで、どこまで話したっけ?‥‥あぁ。
んで、地方貴族の子供として普通に育てられた。
5歳になるまでは、普通に勉強して、普通に遊んで、って言っても、そこは多少堅苦しかったけどな。
それこそ、生まれ変わる前は、ごくごく普通の家庭で育った、普通のビジネスマンだったし、最初は窮屈に感じた事も多かったけどな。
で、俺の産まれた国が、東のパロバ大陸ってとこだったんだけどさ、そこの皇帝ってのがまぁ、人間至上主義で実力至上主義って感じで、国もそんな風潮ばっかりでさ‥‥。
ベイテイ?なんだそれ?
‥‥ふんふん。
‥‥えぇ‥‥?
普通に悪口じゃねぇか!
ハハハ!確かにな。
あぁ、そうだ‥‥。なんだ、誰かから聞いたのか?
うん、大体そんな感じで間違ってないぜ。
話は戻るが、5歳の夏に賢者サマが俺の事を調べに来たんだ。
って言っても、別に俺限定って訳じゃない。
そういう決まりだったんだな、5歳になったら貴族の子供はステータスを調べられる、っていう。
で、俺の称号が[東の勇者]で、職業が[勇者見習い]だったもんだから、そこで一悶着ありつつ、帝都に呼ばれた訳だ。
10歳までは自領で暮らせたんだけど、その間に帝王学やら外交術みたいな事、後はそうだな、剣術に魔法なんかも叩きこまれた。
次代の皇帝!なんて言われたんだ。
ウンザリだよ。だからなんとか冒険者になった。
そりゃ苦労したよ。賢者サマの力を借りて、皇帝を言いくるめて。
両親も反対しまくってたな。
一応は育ての‥‥、生みの親でもあるんだけど、やっぱり前世‥‥って言えばいいのかな、本当の両親の思い出の方が強いし、そこまで思い入れなんて無かったしな。
だから、犯罪行為をバラしてやった。
あん?それこそまさかだろ。
一応、良識ある大人だったんだ、いくら文化レベルが高くないって言ったって、貴族だろうと平民だろうと、勿論親だろうと。
罪を犯していたら裁かれるべきだ。
って言っても、徴収した税金の着服とか、奴隷の非合法な売買だったからな、二人とも国外追放で、俺が領主に代わって終了だった。
優秀な領民を取り立てて、領主を任命し直して、ドロンしたのがつい先日だな。
まさか、ここまで凄ぇ体験が出来るとは思ってもみなかったよ。
怒涛の数日間だったぜ。
ハハハハ!おう!
あ、それで重蔵さん、ん?
いや、ほら、媚を売るって訳じゃないけど、自分より強い相手に上からってのも、な‥‥。
そっか、じゃ、今まで通りだな!
改めて重蔵、アンタのステータスを教えて貰えないか?
俺?見れねぇよ?特殊スキルなんだろ?
‥‥え、まじで?
そんな簡単に見れるもんかよ‥‥。
見れるもんなのかよ!!!?
うわ、すげぇ!!
すげゥオロロロロロロロロロロロロ。
げっふげっふ!
うおぉ‥‥すげぇ情報量だったな‥‥。
こんな簡単に見れると思ってなかったから‥‥、あぁ、大丈夫です、ありがとう。
‥‥ふーーーーーー。
死ぬかと思ったぜ。
俺の魔力操作能力が高いからなのかね?情報量が凄かったよ‥‥。
そんでやっぱ、アンタは規格外だな。
レクスだって、特殊召喚だろ?
うわぁ‥‥。
いやいやいやいや、知らないって‥‥。
良いか?召喚魔法には幾つか種類が有るんだ。
契約方法によって、色々変ってくるんだよ。
一時契約、通常契約、隷属契約、特殊契約。だな。
俺が知ってるのはこれだけだけど、まずは一時契約だな。
これは文字通り、MPを消費して一時的に召喚出来る様になる、期間限定みたいな感じで契約する方法だ。
次が通常契約で、こっちは一時契約よりもMPの消費量が少なくて、召喚した時の効果が良い。
隷属契約は、魔物とかを力で無理やり隷属させるんだ、MP消費無しで召喚出来るけど、効果は一時契約と同じくらいに制限されるみたいだな。
最後に特殊契約だけど、詳しい事までは知らないけど、通常よりもMP消費が少ないのに、殆ど制限なしで能力が使えるとからしいぜ。
敵対しなくて良かったよ、まじで‥‥。
前回がボリュームマシマシだったので、今回は少し短めに‥‥。
次回から第五部が始まります!
重蔵、怒りの冒険者生活編、漸く開始です!




