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ホラー?
「いたっ!? いたたたたたたたっ!!?」
「あ? どうしたよ!?」
自分でまいた種とは言え、そんな現状に、居たたまれなくなったのだろう。
お腹を押さえた珠衣が、俄かに泣き言をくり始めた。
「お腹が……、お腹が痛いよっ? これはちょっと……、あんまり無理をしないほうがいいかもっ!!!」
「マジか!?」
「え? 大丈夫?」
今朝がた、親友がみせた仮病の様子を真似るように。 眉を八の形にして、二名の同情を刺激する。
「じゃあ、ナデナデしてやろうか!?」
「いたた……。 ん? なでなで……?」
「おぅ!ナデナデっ!! ほら、子供んときみたいにさ!?」
「バ……っ!!?」
しかし、そんな真似事も、付き合いの古い幸介の前では、最後まで忠実に再現すること叶わず。
「バカじゃないの!? バカじゃないのっ!!?」
「んだよ? 元気じゃん!」
「う……っ? いたっ!? いたたたたっ!!! やっぱり痛い……!」
「じゃあ、ナデナデ!」
「バカじゃないのっ!? バカじゃないのっ!!?」
生来から怖いものが苦手なため、ことある毎に腹痛を訴えてきた穂葉とは、そもそもからして、年季の入り方が違うわけだ。
彼女の仮病は、あっさりと白日の下に曝される結果となった。




