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どうするんです? 4
「あの……」
「ん……っ!? うん? なに?」
やがて、しめやかな風雨は過ぎ去り、自問自答を脱却した穂葉が、ヒョイと顔を上げた。
その手には、相変わらず“お守り”が握りしめられたままだったけど、どことなく晴れやかな表情である。
それでいて、いまだに少しばかり浮かない表情で、こう応じた。
「バニラ味がいいです。 お願いできますか? 少しくらい溶けちゃっても、構いませんから」
「ん。 了解!」
誰にでも、苦手とするものの一つや二つは、きっとあることと思う。 欠点だってある。
対象者が家族の場合、それが判然と見えてしまうのは仕方がない。
けれど、家族であるからこそ、かたく信じることだって出来るわけだ。
“いつかきっと、それらを克服してくれる”
それだけのパワー・可能性を、たしかに秘めていると、そう信じることができるのだ。
「そういえば、幸介な? 焼き魚にもマヨネーズかけるらしいよ?」
「むぉ? 合うのかなぁ?」
「ちょっと試してみようかな?」
そんな風に、家族団らんの席につく二名の横合い。
そこに吊られた小ぶりな壁掛け時計が、午後9時のあたりを示す頃だったろうか。
望月の発案による“お化け調査”は、滞りなく開始される運びとなった。




