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神祇 ─じんぎ─  作者: 高石童話本舗
さがしものと
75/1823

どうするんです?


「……史さまはどうするんです?」


「俺? 俺は行くよ? ほれ、不測の事態に備えて、みたいな感じで」


「なるほど……」


夕食の時間である。


種々の料理が並ぶ食卓にて、右手にお箸を・左手に“お守り”を。


万全の体制を整えつつ、真向かいの定位置より、穂葉がおずおずと上目づかいを(てい)してきた。


「気をつけて下さいね? なにかあっても、たぶん助けに行けませんから……。 や、頑張ってみますけど」


「うん。 大丈夫大丈夫。 心配しなくても」


この後に(ひか)えた予定に際して、史の役割は、一点のみだった。


一同の安全確保と、非常時の(かば)いだて。


「大丈夫だから、一緒に行こよ? ほら、留守番も退屈──」


「いやだ!!!」


「あい……?」


「好きなんですよ!? お留守番!」


「おぉ……? ん。 じゃあ、頼むな? 留守番」


「はい!」


(にわ)かにバタつく家族の様子を眺めつつ、おかずの一品を口に運ぶ。


「ん。 おいしい」


「うん! ホクホクしてますね?この長いも!」


本日の献立は、先述のとおり和食である。


特に、いつも和食が主体というわけではない。


穂葉が保管するレシピ集には、飽きのこない工夫で、和洋が散りばめられている。


ともあれ、和食は二名とも大好きなので、どちらかと言えば、その割合は多いかも知れない。

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