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神祇 ─じんぎ─  作者: 高石童話本舗
さがしものと
74/1823

どうするの? 2

そんな、ある(しゅ)居たたまれない模様を想起しつつ、ダメ元で(たず)ねることにする。


「や、だからさ? 例のお化け? そいつの正体を調べようって──」


「!!!!!!!」


皆まで言う必要はなかった。


「あれ? 穂葉ー?」


「………………」


やにわに、細い肩がビクリと持ち上げた穂葉は、ノロノロと体の向きを転じてみせた。


先程と同じく、手元のまな板と向き合う格好だ。


「………………」


次いで、小首をコクリと揺すってみせる。


「うん? 穂葉……?」


そうして、料理皿を両手に持つ史と、不可解な疑問の押しつけ合いを演じたのも(つか)の間。


「………………!」


打たれたように、冷蔵庫をゴソゴソやり始めた。


「あった! よかったー」


「あ? なにそれ?」


「お守りです! 魔よけ!!」


程なくして、カウンターの向こうに“ひょっこり”と覗いた穂葉の表情は、悲喜が交々(こもごも)に入り乱れた、じつに悲壮なものだった。


「ニンニクが?」


「ニンニクが!」


その胸元には、ひどく限定的なお守りが握りしめられており。


(わら)にもすがる思いというのだろうか。


その心中を(おもんばか)るには、余りあるものだった。

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