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神祇 ─じんぎ─  作者: 高石童話本舗
さがしものと
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ろじうらで3

「お前さん、人間じゃないな?」


我ながら、何とも雑駁(ざっぱく)な問いかけだとは思う。 仕様がない。


「隠さなくていいよ。 自覚はあるんでしょ?」


「………………」


そこで、ようやく史の存在に気づいたのか。 少女は不思議そうな表情で、ゆったりと小首に角度をつけてみせた。


そうして、何とも眠たげな双眸(そうぼう)を、ふわふわと差し向けた。


「や。 なんつーか……、職質してるワケじゃないんさ。 べつに」


「………………」


シリアスな情緒を払拭するように、指先で頬をコリコリと引っ掻いてみせる。


あからさまな職務質問に、他愛のない世間話の外装を着せる。


「ただ、こんなトコで突っ立ってると、気になるだろ?」


「………………」


たしかに、(したた)かな手札だとは思う。 回りくどい手順を踏んでいるとの自覚もある。


けれども、“カミ”としての役義を(まっと)うするには、こういった手段こそ必要不可欠だ。


「今日はいい天気だから、散歩でもしてたの?」


「………………」


正体不明の少女。


人々に対し・この高羽(まち)に対し、彼女が何かしらの脅威になる可能性を、決して100パーセントとは言わない。


しかし、それが0パーセントで無い以上は、見過ごしになど出来る(はず)もなく。


黙って放置というワケには、いかなかった。

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