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神祇 ─じんぎ─  作者: 高石童話本舗
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27/1823

座談 ─ざだん─ 序の会3

穂葉「おぉ!? カナブン!」


タマ「それは……、あれ? 虫かごに入れて?」


幸ちゃん「おうさ!」


モッチー「ほぉ……? とにかく、生き物は大切にって話? まとめると」


穂葉「うん! ですね!」


タマ「うんうん!」


穂葉「はい。 ではでは、続いてのお便りを」


モッチー「うん」


幸ちゃん「可愛いんだぜ? カナブン」


モッチー「うん?」


穂葉「お便りをくれたのは、《箱庭邸の住人》さんですね。 ありがとうございます!」



『高羽市に引っ越そうかと考えています。 そこで、暮らしの便などは如何(いかが)なものでしょう? あと、子育てに関しては?』



穂葉「これはねぇ。 実際に住んでもらわないことには」


モッチー「住めば都っていうしね? 実際に住まないことには、町の素晴らしさは分からないんじゃないかな」


タマ「雨はあんまり降らないよね?」


穂葉「うん! 近くに山があるからね? 雲が流れてこないんですよ」


幸ちゃん「いい町だよな! 海があって、山があって!」


穂葉「ねっ?」


モッチー「交通・教育機関も整ってるし、スーパーも多いし。 あと、史跡なんかもな? わりと方々(ほうぼう)に残ってるし」


穂葉「あ、でも!」


タマ「ほい?」


穂葉「“どこかのんびり”っていうのが、最大の売りじゃないです?」


モッチー「たしかに」


タマ「うんうん!」


幸ちゃん「けどなぁ? 俺はやっぱ、都会に憧れるわ!」


穂葉「ほー?」


タマ「男の子ってそうだよね? なんでかな?」


モッチー「なぁ?」


幸ちゃん「男ってのはなぁ、生まれた時からロックンローラーなんだなぁ!」


モッチー「へぇ?」


幸ちゃん「都会の光に引き寄せられる!」


タマ「でも、絶対に許さないって言ってたよ? 一人暮らし。 お姉ちゃんが」


幸ちゃん「え……?」


モッチー「うん。言ってた」


タマ「なんかね? 老後のことまで考えてるって!」


幸ちゃん「は? 俺の?」


タマ「うん」


モッチー「いいお姉さんを持ったなー?」


幸ちゃん「レール! それレール人生!! なんでだよ!?」


穂葉「あー……。 はい! どんどん参りましょー! 続いてのお便りは、《満月アヒル》さんから頂きました。 ありがとうございます!」



『三人は幼なじみなんだよね? 私にも、小さい頃から付き合ってる人がいるんだけど、いい仲を保つ秘訣みたいなのはあるのかな?』



モッチー「秘訣なぁ?」


タマ「あんまり考えたことないね?」


幸ちゃん「うん。 つーか、あれじゃん?」


穂葉「ほい?」


幸ちゃん「ほら、こうすりゃ良いとかさ? いまの仲を保つのに。 そんなのいちいち考えて付き合うのは、本当の友達(つれ)とは言えないんじゃねーえ?」


穂葉「おー……!」


タマ「わりと真面(まとも)なこと言ってるよっ!? あの幸介が! あの幸介が!! 本当に幸介なの!?」


モッチー「あ。 本名……」


タマ「あ! 幸ちゃん!! 幸ちゃんが、真面なこと言った!」


幸ちゃん「だろ? 俺も成長してるんさ。 ちゃんと!」


タマ「……あんまり背ぇ伸びてないけどね?」


幸ちゃん「あ? 身長? 身長の話する?」


モッチー「あー……」


タマ「うぁ!? 怒った! ちびっ子ギャングが怒ったよ!?」


幸ちゃん「んだよ、ちびっ子ギャングって?」


モッチー「ちょっとカッコイいとか思ってるんだろ? その呼び名」


幸ちゃん「ん。 わりと」


タマ「ねー!」


穂葉「なんていうか、バランスは良いですよね? この三人は」


モッチー「バランスなぁ? まぁ、良いほうなのかなー?」


穂葉「うん! 三人四脚とかやったら、スゴそうです!」


タマ「なにそれ!? おもしろそう!」


幸ちゃん「今度やってみようぜ! どんな感じか!」


モッチー「え? ホントに?」

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