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47/100

<47> アル カポネの子分の働き

 ある、東洋人を殺害する。


 俺は、悪霊の中の巨大組織の一員だ。

 仕事に対してのプライドは人一倍持っている。

 だから、今回の仕事は絶対に失敗しない。


 作戦はこうだ。


 まず、その東洋人を殺すのは、三日間あるうちの最後の日の最後の二時間。飛行機が飛ぶまでの間だ。


 帰り間際の時間を襲う。十人で襲う予定だ。

 ライフルを全員に持たせて。


 あれ? 十一人いる?まあ、いいや、じゃあ十一人で襲う。


 いい加減なんじゃねえ。臨機応変なんだ。そこんとこ、間違えないでくれよな。とにかく、ライフルで十一人で襲えば99%暗殺は成功だ。


 だが、1%失敗する可能性を俺は許さない。


 俺は、アル カポネの子分として、ボスの顔に泥を塗るような真似は絶対にしない。


 だから、次の手を打つ。その次の手も打つ。それらが全て99%以上暗殺成功する確率だ。


 地上にいる悪人の数次第ではあるが、失敗した場合でも飛行機が飛び立つまでに最低でも5つぐらいの手は打てるだろう。だから確率としては、100%と言っても過言ではない。


 そして、見たところ、警護しているやつらも、あまりぱっとした奴はいない。

 これは、楽勝かな。


 と……さっきまでは思っていた。なんなんだ。あの女は。情報はないか?警護している奴らのリストは?


 ファミル? だれだそりゃ。全く知らないぞ。


 どうなってやがる。ライフルの弾を受け止める? めちゃくちゃだろ?でたらめすぎる。


 俺の背中に汗が流れた気がした。悪霊なのに汗。悪い冗談だ。


 でも、この後油断するはずだ。普通ならこれで終わりだと思うはず。


 警護している奴らの中で、悪霊が憑ける奴、いた。普段の行いの悪い奴に入るのは難しくない。俺はそいつに入って、さりげなく暗殺対象者に近づき、殺そうとした。すると背中から衝撃が走った。


 あいつだ。ファミル。なんなんだあいつ。どうして油断しないんだ。……普通はこんなのわからないぞ。なんで暗殺するってわかった。


 とにかく俺は、憑いている男から出た。


 暗殺対象者は、帰るためホテルに戻って荷物を受け取った。ホテルの従業員の中で悪人に近い者を探す。そして見つけた。こいつも悪いやつだ。その従業員に入って襲う。


 しかし、また、ファミルにやられた。どうなってやがる。


 次に女の子に入った。この女の子もかなり悪いやつだ。だから入れた。でもファミルというやつは女の子だからって容赦はしない。全然暗殺できる状況ではない。


 その後、あと2人に入って頑張ったがだめだった。


 そして飛行機は飛び立った。


 俺は、ボスに合わせる顔がない。しかし、恐いが報告しないわけにはいかない。今後、ファミルという脅威が、俺たちの組織にどう影響するか。情報を共有しなければならない。


 でも、恐いから、ボスに直接は言えない。どうしようかなあ。このまま黙っていようかなあ。怒られたくないし。まあ、今回の暗殺計画もボスはきっと知らないだろうから、まあいいや。黙っておこう。


 そして、ファミルのことが、今回悪の組織に知れることはなかったのであった。

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